
前回の記事で触れた、Investopediaの配当に関する記事を、早速読んでみようかと思います。
まだ詳しく読んでませんが、割と面白そうな内容な感じがしますね。
どんなお話でしょうか。
配当が株価に与える影響(Investopeidaより)
配当は、様々な面で株価に影響を与え得る。配当実績がその株の人気に対して主だった役割を果たしている一方、配当の発表と支払いも、市場価格に特定のかつ予測可能な影響を持つ。
配当再投資の生み出す利益の将来性が、投資家に対し、株を購入して保有し続けることへの奨励になっているのは当然である。この動機づけは純粋に経済的であるように思えるかもしれないけれど、その企業の収益性についての根底に根ざした信念というものが、株価に最も大きな影響を与えるものとなっているわけだ。配当が、投資家の思考に対しどのようにプラスの影響を与えるかを理解するには、まず株式市場の仕組みと、それから配当の仕組みの基本とについて理解することが、その一助となろう。
市場心理
株式市場は、何百万人もの投資家による意思決定の、集合的な結果である。株価は発行会社の価値に基づいているが、株式市場における価格変動は、主に人間の心理によって紡ぎ出される。もしある投資家が、とある企業の将来は明るいと考えた場合、その人は最大利益を得るために、できる限り早く投資したいと考えるものだ。十分な数の投資家が同じように感じた場合、投資の増加は株価を上昇させ、それによって投資家の予測を満たすことになる。逆に、ある株が沈む運命にあると考える株主は、損失を避けるために、速やかに売却することになる。
十分な数の株主が同時に売買した場合、他の投資家は、何か重要な情報を逃してしまったのではないかと考え始める。特に、個人投資家の持つ基本的な考え方というのは、一般的に、他の人は自分よりも多くのことを知っているに違いないというものであり、ゆえに、彼らをして横に倣えが義務だと思わしめるものとなる。こういったメンタリティーは、しばしば、それまで中立的であった投資家に突然、利益を逃したり損失を被ってはたまらないと緊迫状態へ飛びつかせることになり、結果、その影響をさらに悪化させるものとなるのである。
原則として、投資家の集合的意見がポジティブである時、株価は上昇する。コンセンサスが楽観的ではない場合、株価は下がる。市場には見かけ上複雑な性質があるが、ほとんどの投資活動は、まさに、投資家達が、周りが何を考えているのかを予測しようとする累積的な効果に帰着される。基本的に、投資とは、決してつまらないものなどではない財務的な結果を伴った、1つの大きな推測ゲームなのである。
配当の仕組み
投資家にとって、配当は、ポピュラーな収益源となる。発行会社にとって、配当とは、株主のサポートに感謝し、追加の投資を促すために、利益を再分配する方法である。配当金はまた、その企業の成功のアナウンスとしても役に立つ。配当は企業の内部留保から捻出されるため、実質的に利益を生んでいる企業のみが、一貫した整合性のある配当を出すことになる。収益性の錯覚を生み出すために配当を出す企業もあるが、これは普通の事ではなく、例外である。
配当はしばしば現金で支払われるが、追加株式の形で発行されることもあり得る。どちらの場合も、各投資家が受け取る取り分は、現在の株式所有状況に依存する。
ある企業が100万株の発行済株式を有し、50セントの配当を宣言した場合、100株を保有する投資家は50ドルを受け取り、この企業は合計50万ドルを支払う。もし10%の株式配当を発行したとすると、この投資家は10株の追加株式を受け取り、この企業は合計10万株の新規株式を分配することになる。
配当が支払われると、合計額は企業の内部留保から差し引かれる。「内部留保」とは、企業が、他の用途に使用されていない、時間とともにに蓄積した利益の総額を指す。基本的には、企業が配当や資金調達プロジェクトのために使うことができる、内金として有する金額である。
配当心理の効果
一貫性のある配当を支払う株は、投資家に人気がある。配当は、普通株式では保証されていないが、多くの企業は毎年一貫した...