「この世界」すなわち、話題だけに乗って実態を持たないタイプの、仮想通貨関連企業の世界・・・。
本日も、私が先日うっかりエントリーしてしまった、現在取引停止中の激ヤバ仮想通貨関連企業・LFINには動きがなかったので、今回はちょうど目についた別のさらに激ヤバ仮想通貨関連企業のニュースを見ておこうかと思います。
まず最初に目についたのがこちら、Market Watchからの配信記事ですね。
Nasdaqが、Long Blockchain社を上場廃止し、減退するビットコイン熱を下押しする(Market Watchより)
まぁ、そのまんまのニュースですね。
このLong Blockchain社とは、何と驚くなかれ、以前の名前はLong Island Iced Tea社という名前で、ノンアルコール飲料・アイスティーやレモネードを販売していたただの飲み物屋さんという、あまりにも仮想通貨やブロックチェーンと何の関係も関連も技術もなさすぎぃ!!・・・としか思えない企業が、ただブロックチェーンを含む社名に名前を変えただけ、というとんでもない輩なのです!!
まるでTwitterの登録名を気軽に変えるかのごときカジュアルさ、上場企業をなめくさっているとしか思えない、稚児の所業!!
なおちなみに、ロングアイランド・アイスティーというのはカクテルの一種で、Wikipediaにある通り、レディ・キラーの異名を持つものだそうですが、哀れかなこの元ロングアイランド・アイスティー社、ノンアルコール飲料しか売っていないくせによく知られたカクテルの一般名を企業名に冠したバチか、まさに自分キラーになっちゃいましたね・・・。
正直全てがデタラメに見えるこの会社、お笑いレベルとしては満点ですが、昨年12月21日に流行りに乗っかって名前を変えたこのしょうもない学生サークル集団的企業の末路としては、4ヶ月も持たずしてNasdaqから追い出されるという寂しいものとなってしまいました。
思い出すだけで胸が苦しくなる、嫌な事件でした・・・。
・・まぁよく考えたら思い出せるほど詳細を知らなかったので、とりあえずニュース記事で詳細な経緯を把握してみるとしましょう。
上記Market Watchの記事は短かったため、より長くてよくまとまっていそうな、遅れて配信されていたInvestor's Business Dailyの方の記事を紹介させていただくとします。
Long Blockchainが上場廃止処分を受けたことで、ビットコインバブルのデフレが続く(Investor's Business Dailyより)
水曜日、Long Blockchain (LBCC) がNasdaqから上場廃止されるとの声明が発表されたことを受け、ビットコインバブルにさらなる釘が刺し込まれた。Nasdaqは以前、LBCCに対し「投資家をミスリードする声明」をしていると言及していた。
昨年12月のビットコイン狂乱の最盛時に、アイスティーのお茶出しからブロックチェーンへと劇的な転換を行った同社が、取引所の審議会から上場廃止決定通知を受け取ったと発表した。
先週、LBCCは、SEC(米国証券取引委員会)に提出した報告書にて、年次報告書を期限内に提出することができない旨を述べていた。
その4月4日の報告書には「登記人は依然としてフォーム10-Kに関する情報を集めており、監査人は財務諸表のレビューを完了していない」と述べられている。
LBCC株は本日の株式市場で26%沈み、1.30ドルの史上最安値を記録した。LBCCは、上場廃止後も公開株式会社のままであり、株式は引き続き取引される。LBCC株はIBD Compositeレートで深刻な低さのわずか5、相対力指数ラインは上場来最低の水準である。
Long Island Iced Teaが、その名前の変更と、ブロックチェーンへと軸を転換することとを発表した前日の12月20日、株価終値は2.44ドルであった。まさにその翌日、新造のLong Blockchainの株価は、上場来最高の日中最高値9.49ドルを記録していた。
その他のビットコイン関連株の中では、Riot Blockchain (RIOT) は3.5%アップ、Overstock.com (OSTK) は1.6%ダウン、Marathon Patent Group (MARA) は0.9%微アップ、Bitcoin投資信託 (GBTC) は1.1%の反発となっている。
株主の懸念を緩和する動きとして、水曜日、LBCCはプレスリリースにて、OTC(店頭市場)への移行は、「ブロックチェーン技術のリーダーになるための経営努力を減じるものではございません」と発表した。
2月にブロックチェーン戦略部門長のShamyl Malikを新CEOに任命した同社は、過去にNasdaqによって苦境に立たされていた。
Nasdaqは、10月9日、上場有価証券の時価に関しして、当時のLong Island Iced Teaを引き合いに出した。「当局は、同社が投資家を誤解させるような一連の公的声明を発表し、ビッコインとブロックチェーン技術に対する一般的な投資家の関心を利用し、これにより、同社の上場基準への適合性への懸念が高まっていると考える」と言及されたSECからの文書を受け取ったと発表された2月15日に、再び引き合いに出されていた。
経営陣は「全く同意できない」と述べ、ナスダックの審議会に申し立てを行っていた。
Long Blockchainが産まれた
重大な転換を発表した時、同社はブロックチェーンの「特定の機会を評価する予備段階」にあったと述べていた。これらには、金融サービスのブロックチェーンインフラ開発、金融市場向けのブロックチェーンと暗号化技術を開発するロンドンに拠点を置く外国為替サービスプロバイダ、およびスマート契約プラットフォームが含まれていた。
ビットコインは当時2万ドル弱で取引されていた。Coindeskによれば、本日は約6900ドルで取引されている。
南カリフォルニア大学ビジネススクールの教授であり、同校の技術事業化創生部門の責任者であるPai-Ling Yinは、以前当サイトに対し、ブロックチェーンという言葉を組み込むように名前を変更した企業は、「投資家の興奮を利用している」と語った。
Yin氏は、「最も寛大に解釈すれば、ブロックチェーンを認めている企業は、先進的であり、新技術を受け入れる企業だと投資家は信じている、ということだ。しかし、名前を変更することは長期的な戦略へのコミットメントであり、こういった企業が本当にそれを考えていたとすれば、私は驚くだろう」
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うーん、丸っと引用させてもらっておいてなんですが、ただ長いだけで何かまとまりもとりとめもない、しょうもない記事でした。
これなら、Market Watchの記事の方が良かった・・・。
まぁともかく、事実としては、多分本日限りでLBCCのNasdaqでの取引は終了、明日からはOTCでの取引になるという感じですかね、恐らく。
https://www.google.com/search?q=NASDAQ:LBCCより |
全期間チャートを見ると、典型的な、株式併合で延命を図ったんだろうなと思える、右肩下がりパターンですね。
ブロックチェーンに名前を変えたのが、最後にして一瞬の煌きでした、安らかに眠れLBCCよ・・・(取引は続きますが) 。
でもまぁ正直私にとってはLBCCは割とどうでもいいのですが、これは、LFINの取引再開~上場廃止コースを望んでいる私には、割とポジティブなニュース!!
LFINもLBCCに続けといわんばかりに、上場廃止処分、来い!・・・はよ来い!!さっさと来い!!!
そういえば、以前名前だけ出していたことのある、これまた名前を変えただけの元医療機器メーカーか何か、Riot Blockchainとかも、上記のニュース記事内でも言及されていましたが、こちらさんも正直時間の問題か?・・・って気がしますね。
https://www.google.com/search?q=NASDAQ:RIOTより |
こちらは、本日は株価アップでまだ粘っていますが、一連の、まさに「仮想」企業としかいえないような仮想通貨関連企業崩壊の波から、さらにこちらさんの上場廃止に賭けてプットを買ってみるのも、結構面白いかもしれませんね。
まぁ私は今はLFINを相手に戦っている最中(取引停止なので、戦うもなにもぼーっとしてるだけですが)なので、RIOTには手を出しませんが、しばらく気にはなる存在です。
MARA「LBCCがやられたようだな…」
RIOT「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
LFIN「Nasdaq如きにやられるとは仮想通貨関連企業界のツラ汚しよ…」
LBCC「・・・おめぇも間もなくやられそーじゃねーか!!」
ともかく今はLFIN、大方の予想では、どうやら金曜日にNasdaqに対して何らかのレスポンスをするようであると言われているので、楽しみですね。
そんな訳で明日・現地時間木曜日は少なくともほぼ確実に取引停止状態が続くでしょうが、まぁ明日は本日見ておこうと思っていながら先送りになった、最近出されていたプレスリリースでもチェックしておこうかなと思います。
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