ま、得てして素人の思いついた必勝法なんて、必敗法でしかないんですけどね<笑>
内容は、ド素人が3分ぐらいで思いついたものなんで、まぁ推して知るべし、ってものではあるんですけど、ちょっと検証してみましょうか。
端的に結論を述べると、似たような企業が決算でずっこけたのを受けて、来たる決算を待つ、同じセクターの別の企業の急落に賭けるのはどうだろう、という、小学生並みの発想です。
具体的には、決算カレンダーを見てて気付いたんですが、Altria Group (MO) の決算が、現地時間26日木曜日の寄り付き前に予定されており、言うまでもなく、そこに目をつけたのはPhilip Morris International (PM) の急落を受けてですね。
つまり、MOの決算前に、MOショートポジション(プット買いポジション)を取る!
以上、終わり、閉廷、解散!
・・・と思ったけどやっぱり集合、一応本当にPMとMOの動きには関連があるのかチェックしてみましょうか。
まずはその前に、そもそもMOの現在のオプション板・・・
こちらお昼過ぎの様子です。
13:52時点のMOオプション板 |
決算を跨ぐ今週満期のプットは、ふむ、IV(ボラの指標)は40%程度と、意外と割高じゃないですね!
いいじゃあないですか、行使価格55ドルプットなら、現在の評価額は1枚0.42ドル、オプションは1枚100株分なので、今なら1枚42ドルで購入可能ですね。
先週、決算後、PMのプット価格は最高で前日比100倍、万馬券化していましたからね、つまりこのオプションを1枚42ドルで買ったら、上手くいけば42ドルが4200ドルに様変わりするわけです。
40万円ちょい出して100枚買っておけば、4000万円以上に変わる皮算用です。
夢ありすぎぃ!!
まぁそんな夢・幻の妄想はともかく、結論としては本日はエントリーしなかったんですけど、買うならそうですね、そこまで大きく価格は変わらないので、安全を期して1週間先の満期のにしてもいいかもしれませんね。
同じ行使価格55ドルで、来週満期だと、1枚0.62ドルぐらいですか。
・・1.5倍の価格差、しかし1週間寿命が延びる・・・
でもよく考えたら、逆に好決算で株価爆上げとかしちゃったら、1週間長かろうと即紙くず化するのは確実なので、あまり長い満期も意味がないかもしれませんね。
大当たりした時の上昇率は、当然価格の小さい満期直前の方が圧倒的に大きいですし、大外れした時のダメージはほぼ同じ・・・やっぱり多少危険を承知で、今週満期の方が手を伸ばしたくなりますね・・・
と、こういう極端な場合しか考えないような思考は、典型的なクソザコ投資家による敗北必至パターンかもしれませんが・・・。
まぁ実際エントリーすると決めたら、その時じっくり考えましょう。
そもそも本当にPMが落ちたからってMOも落ちるといえるのでしょうか?
両者は親子企業みたいなもので、正直タバコなんて「PMの出荷量が落ちたから、その分MOの出荷量が伸びていたに違いない」ってものではなく、業界全体的に落ちるもんは落ちる、としか言えない感じじゃないかな?・・・って気がするので、個人的にはライバルがこけたというわけでもなし、似たような動きをするんのではないかと思うのですが、どうでしょうかね。
単純にチャートの形を見比べてみましょう。
まず5日間チャート・・・
https://www.google.com/search?q=NYSE:PMより |
https://www.google.com/search?q=NYSE:MOより |
これは似ている・・・!!
そう、似ているということは、実はMOは、既にPMの下落を受けて、結構下がっちゃってるんですよね。
現在の株価は、実は完全に52週最安値の水準・・・
ということで、これは既に下落は織り込み済みになっており、悪決算が発表されても思ったようには下がらない可能性もありますね。
正直決算後の下落を期待している立場としてはうまくないパターンですが、そうは言っても、本当に決算がまずければ、その時点の株価を基点にそこから大きく下がるものでしょうし、完全に破綻したわけではないようにも思います。
・・うーん、言ってて苦しい・・・やっぱり思いつきで考えた戦略が通用するほど甘くはなさそうですね。
が、せっかくなのでもっと長期でも比べてみましょう。
1年チャートを比べるとこんな感じ・・・
https://www.google.com/search?q=NYSE:PMより |
https://www.google.com/search?q=NYSE:MOより |
5年チャートだとこう・・・
https://www.google.com/search?q=NYSE:PMより |
https://www.google.com/search?q=NYSE:MOより |
ちょっと違うけど、やっぱり割と似てる・・・似てない?
しかし、チャートの形なんて、意外とどうとでもこじつけられるものです。
せっかくなので決算の数値を見ておこうかと思います。
我らが取引所公式・Nasdaqから、決算結果の概要(どの程度の大方予想・コンセンサスの数字からの乖離=サプライズがあったか)のまとめを見させていただきましょう。
https://www.nasdaq.com/symbol/pm/earnings-surpriseより |
https://www.nasdaq.com/symbol/mo/earnings-surpriseより |
全然似てねぇーーっっ!!
オワタ、この作戦は必敗法であることが確定しました・・・
・・と待てよ、PMは最新の決算結果が既に反映されているけど、 MOはまだ・・・つまり、一期分ずれているから、1つずらせば、「赤■ 赤■ 緑■」で結構似てる・・・似てない?
・・・と思いきや、新しいのがあるのはPMの方なので、ずらすのは逆方向、MOの大きな緑=ポジティブサプライズと同期に、PMは赤でネガティブサプライズと、やっぱり全然似てませんでした。
・・っていうかNasdaqさんさぁ、PMのグラフの3期前のバーが表示されていないし、そもそもグラフの「報告日」の数字がでたらめ!
公式サイトにあるまじき失態ですなぁ、何か一気に数字も信頼できなくなってきたので、別サイトを見ておきましょう。
Street Insiderのまとめが、長期間の結果を一覧で出してくれていい感じでしたので、そちらを参考にさせてもらいましょうか。
(一部データが多分会員にならないと伏せられているようですが、単なる株価の変化率なので、どうでもいいですね)
https://www.streetinsider.com/ec_earnings.php?q=pmより |
https://www.streetinsider.com/ec_earnings.php?q=moより |
うーん、画像を行ったり来たりさせて目で比べましたけど、似てるところもあれば違うところもある、結局情報量ゼロでしかない感じですね。
やっぱりこの戦略は素人の浅知恵でしょうか・・・。
一応、見比べると、MOの方がポジティブサプライズが多く優秀な印象ですが、そもそも実は今回のPMの決算も、上記画像にあるように、EPSの数字自体は予想を上回るものだったんですよね。
決算にもPMにも全く興味がないため見ていませんでしたが、適当にこの辺のFoolの記事とか見ると、EPSは予想より良かったものの、バッドニュースとしては、収入自体がコンセンサスより1億ドルも下回っていた、そして出荷量なんかも元々予想されていた下落幅よりも大きく下落・・・。
まぁ私は財務の数字を判断できませんが、全体としてはこの先の展望含めあまり明るいものではなかった、って話なんでしょうね、株価の下落から常識的に考えて。
うーん、タバコの未来はあまり明るくなさそう、そしたらやっぱりMOも下がるような気が・・・。
短絡的過ぎますかね?
まぁ、決算までまだ数日あるので、もうちょい考えようかと思います。
本日引け時点のオプション板だけ貼っておきましょう。
引け時点のMOオプション板 |
結局MOは本日も下落、プット買いのデイトレでもしておけばよかったですね、結果論以外の何物でもありませんが。
そうそう、お昼時点でおもむろにオプション板の画像を撮っていたのは、実は他に注目に値する面白い動きをしていたのがあって、ちょっと撮っておきたくなったのでそのついでに、という感じでした。
それがこちら、寄り付きからずっとマイナス圏を移動と冴えなかったのに、お昼過ぎに突然猛烈なアップを見せたBOXです!
https://www.google.com/search?q=NYSE:BOXより |
13:51時点のBOXオプション板 |
画像を撮った時点ではちょっともう頂点は付け終わっちゃってますが、ちょっと落ちてもまだ、いきなり+10%超のアップってすごいですね。
何があったのかと思ったら、どのニュースでも、ヘッジファンドマネージャーのChamath Palihapitiya氏が、「BOXは本当に面白い革命的な企業だ。株価はあり得ないぐらい安く、過小評価されている」と述べたのが原因としていますね。
参考:BOXが本日急騰している理由(またMotley Foolより)
うーん、こういうパターンか・・・。
これ、似たような格付け変化での株価急変とかよくありますけど、ただどっかのおっさんが「いいと思う」って述べただけで、実質企業の価値としてはその前後で何にも変わってないんですよね。
よって、こういうパターンでの上げって長続きしない気がする(むしろそうじゃないと個人が相場を操作しているようなものですから、おかしいとさえ思えます)んですが、どうなるでしょうか・・・。
ただ、個人的には、実はBOXは好きなんですよね。
こないだライバル企業DropboxがIPOして、みんながそっちにばっかり注目しているから、天邪鬼としてはBOXを応援したくなる、ってのもありますが、まぁ実は実際使っていて割と便利だから、ってのもあったりします(ただ、正直他のサービスとの違いは全く分かりませんが)。
コールは、先ほどのちょっと落ちてきた時点でも+600%とか行ってますね!
株価頂点を付けていた時は、余裕で+1000%、10倍超えしていたことでしょう。
個人的には、すぐにまた下がる気もするけれど、(Boxは好きなこともあり)プット買いにエントリーするほどではないかな、って感じですが、ともかく面白い動きだったので紹介してみました。
結局本日BOXは、下がり続けることはなく、しっかり+10%超を維持した感じですね。
https://www.google.com/search?q=NYSE:BOXより |
引け時点のBOXオプション板 |
さて注目企業といえば決算企業、大量の決算があるのでその全てを見ることはしませんが、やっぱり、本日引け後決算発表のGOOGLには注目しておきたいですね。
一応、参考までに引け直後のオプション板を貼っておきましょう。
引け時点のGOOGLオプション板 |
さぁ、どうなる?!
~4分後~
キター!!!
https://www.google.com/search?q=NASDAQ:GOOGLより |
超アップ来るか?!
~しばらく後~
えっ?!
https://www.google.com/search?q=NASDAQ:GOOGLより |
コネー!!!
一瞬でしおれたーー!!
そりゃないぜGOOGLさんよ、あの一瞬の上がりはなんだったのさ・・・。
まぁエントリーしていないからどうでもいいっちゃどうでもいいわけですが、結局、最終的には引け時点より沈んでる感じですね。
https://www.google.com/search?q=NASDAQ:GOOGLより |
GOOGLも個人的に大好きなわけですが、どうも最近王者GOOGL先生も冴えませんねぇ。
どうなるかは分かりませんが、こうなると次のAMZNも気になります。
PMからMOへのバトンタッチ必勝法はどうやら必勝法ではなかったようなので、やっぱりAMZNに行くのもいいかなって気がしますが、決算前にオプション買いに入るのはちょっと上策ではない気もしますし、悩ましいですね。
まぁ、慌ててエントリーせず、良さそうな銘柄をじっくり探そうかなと思います。
もちろん、それでもMOの下落賭けプット買いは良さそうなので(プット自体割とお安いですしね)、ごく小額で入ってみるのはありかな、と思ってます。
決算シーズンはやはり楽しいですね。
慌てず、欲張らず、ねっとりと楽しんでいこうと思います。
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