この銘柄は必ず下がると思う。でも、今日か、明日か、明後日かは誰にも分からない…

さらに言えば、本当に下がるかどうかも分からない…。


まぁ、当たり前ですね。


「90％超か、五分五分か、3割未満の分の悪い勝負か」みたいな違いはあれど、投資は全て、一寸先は「誰にも分からない」が真理でしょう。


そういうのを「全く意味のない情報 」と切り捨てる向きもあるかと思いますが、割と、特に初心者の方は、「自分が知らないだけで、誰か凄く優秀な人は、何か私が知らないこととかを知っていて、100％近くバシバシ当てて大儲けしてるに違いない」などと思いがちかと思うのですが、そんなことは絶対にないと心の底から理解することが初心者脱却の第一歩かと思います。


全員一緒、みんな勝ったり負けたりしながら、自分に合った取引スタイルを確立して、少しでも勝率の高い取引を目指しているだけ・・・実際はそんなもんです。


心の一部にでもそういう「私の知らない必勝法がどこかに・・」なんて思いがあると、アナリストや証券会社の意見、さらにはTwitterやブログや掲示板の意見なんかを参考にする・・どころか下手すると自分の考えよりも優先してまずそれらを第一に考え始めてしまいがちだと思いますが、まずはそれを改めましょう。


あのバフェットさんでさえ、コノコフィリップスや、直近ではIBM、アマゾン（買わなかったという点で）などで大きな失敗をしています（少なくともコノコやアマゾンは自分で大失敗だったと認めていますね）。


資産規模世界一の投資家バフェットさんより情報を握っていたり、将来を正確に見通す目を持っていたりする人など、存在するわけがないでしょう。


この先将来の展望を正確に、どころかぼんやりとでも当てられる人など、絶対にいません。


来週、2週間後、来月・・の天気を完璧に正確に当てられる人・機械など存在しませんから、気象と同じか下手したらそれ以上の複雑系である、極めて多数の人が参加する証券市場の来週、2週間後、来月来年10年後・・の未来予測など、無理無理無理のカタツムリであることは当たり前すぎる話なんです。


天気を当てられないことは誰でも知っているのに、なぜか自分も参加する市場だと、ひょっとすると必勝法があるんじゃないか、さらには「私が知らないだけで、絶対何か秘密を知ってる人・裏で操作したりズルしたりしている人がいるに違いない」と思いがちなんですが、いません。

連邦政府の管轄機関であるSEC（アメリカ証券取引委員会）が、健全な市場になるよう常に目を光らせて努力しているので、そういうしょうもない心配はやめて、自分の取引だけ考えましょう。


ともかく、バフェットさんでもこの先を言い当てることなんてできないんだ、じゃあ誰か他の偉い人や有名な人の意見なんて当然、聞く意味があんまりないんだ、ということに気付くことが、まず何より大事なことかと思います。


市場平均に大きく勝ちたいなら、見るべきは客観的な数値データや公式プレスリリース等の一次情報のみ、その他全ての第三者による考察やアドバイスは一切完全に無視、全て自分の頭で考える、というのが絶対に必要ではないかと、年初来市場平均に大きく劣後している私は思うわけです。

（まぁ、他人の意見は一切合切絶対に見ない方がいいとまでは言いませんが、実際の自分の投資指針に組み込むべきではないでしょう。アドバイスをくれた人とあなたとは、資産も、性格も、置かれている状況も、その他全て何もかもが違うのですから！

なお、市場平均程度の安定パフォーマンスを望むのであれば、「優良ETFを買って放置」が結論でしょう）



前置きが非常に長くなりました。

本題に戻りましょう。

さて、「下がる気がする」というのは何のことかというと、昨日取り上げた連休明け即急落していた3銘柄、下落の原因は3社ぞれぞれでしたが、悪決算WMT、決算延期MDXG、SECの調査が入るUBNTなわけですが、私は個人的に、MDXGが一番短期的に下落圧が強いのでは、と感じています。


決算発表予定日の当日（追記：さすがに当日ではなく、当初の予定は今週木曜日だったみたいですね）に「ごめん、延期します」 って、よっぽどでしょう？！


決算延期でも、普通はもっと事前にアナウンスする（それでも「この会社大丈夫か？」と不安ですが）、しかしそれすらできず最後の最後に「めんごめんご」って、誰がどう考えても何かあまりにもやばい内情がある以外考えられず、そんなのが許されたら経理が必死に情報整理して期限内にきちんとデータをまとめて発表した他の企業の努力は何なんだ、となるわけです。


・・と言いつつ現地時間昨日火曜日は手を出せずじまいになっていたのですが、この日水曜日の市場が開けて、各社の運命やさぁいかに？！

9:31時点のWMTオプション板

9:31時点のMDXGオプション板

9:31時点のUBNTオプション板

まさかの、全社プラス！
（実は、UBNTだけは前日比マイナスで始まっていましたが、1分で即プラ転）


特に、注目のMDXGは、＋4.00％と割と大きくアップですかぁ～。

これは、昨日勢い余ってプットに突撃しなくて良かったですね。



しかし、私は、MDXGは絶対に下がる気がするし、下がらなくてはいけないとすら思っています。ルール違反ですからね。



・・・ところがしかし、私の素人予測を嘲笑うかのように、5分もすれば株価はさらに2-3％アップで9.4ドル到達（画像はちょっと撮り損ねて少し落ちてますが）

9:36時点のMDXGオプション板

・・まぁ、ポジションを持ってないからどうということもないんですが、やっぱり自分の予想がこうも外れると、な～んだかなぁ、と思えてしまいますね。


当然こんな所でプットを買う勇気はありませんが、しかしそもそも朝一って基本的にボラが大きく、オプションは全体的に株価に対応したのよりも割高、この場合は株価の上がりに比べてプットは全然安くなってないんですよね。


まぁ、ともかく様子見でしょう。



しかしそれから10分、やはりといいますか、MDXGは落ちてきています。株価9ドルも割れました。

9:48時点のMDXGオプション板

さらに10分、おっ、下がるねぇ～と思っていたら、あっさりマイ転・・・

9:57～58時点のMDXGオプション板3枚

午前10時には、さらにガンガン下がっていきそうな気配・・・

10:00時点のMDXGオプション板

・・と思いきやその1分後、あっさり前日比プラス復帰と、最早なんやねん状態・・・

10:01時点のMDXGオプション板

その後も、プラス圏のまま割と好調な動きを続けているようです。


う～ん、正直、全く分かりませんね。

ま、オプション買いは慌てないのが本当に鉄則（逆に、ポジションを閉じる時は「粘らない」が鉄則）ですから、様子見に徹しましょう。


私は、MDXGは、間違いなくこの先（今日中とは言っていない）ガクッと下がると思うんですけどねぇ～。


勇気出してえいやっとエントリーしてもいいかな、って気はするんですけど、まぁもう少しだけ待つとします。




さて、お昼になりました。

3社の様子、これいかに？

12:00時点のWMTオプション板

12:00時点のMDXGオプション板

12:00時点のUBNTオプション板

実は、WMTは、寄り付き直後はプラスだったものの、最初の画像直後から即急落、本日も結構な下落をしている最中です。

なんと、この3社のうち、昨日プットに飛びついていた場合、当たりはウォルマートだけだったとは・・・。


適当にどれでもいいので、WMTのプットを買っていれば、＋100～200％いけてましたね。

まぁ、結果論、後の祭りです。


しかし、これはいい経験として覚えておきたい話ですね。

「成長が鈍化」という、この先に暗雲が立ち込めそうな決算の場合は、やはり下落は続くものと見て当たる確率が高いといえそうですね（決して絶対ではないことに注意が必要なのは言うまでもありませんが）。



まぁ、WMTも冴えませんが、私は今はちょっとMDXGに集中すべきかな、と思っています。

MDXGは、株価8.94ドルと、午前10時時点からは上がっているのですが、 実はこれよりついさっきまで午前11時台は、株価9ドル楽勝オーバーだったので、これでも下がってきているのです。


プットの値段の方は、やはりここはこの先の大きな株価下落を狙う立場として、アウトオブザマネー勝負すべき所ってことで、3月満期・行使価格7.5ドルを見ると、上の画像・正午時点でBid 0.45、Ask 0.50ですか。


まぁ、どうなるかは分かりませんが、この先さらなる下落が待っているのは、絶対とは言えないけれど賭けるのに十分意味のあるレベルでありそうなので、注文出しておきましょうか。


いくぜ、ポチッとな！！

注文チケット

・・・と威勢のいい掛け声とは裏腹に、相変わらず日和見注文、Bidとほぼ同値なのですが、それ以前に、やはりアウトオブザマネープットのみはあまりに危険なので、万一の株価急反発急騰という事態に備えて、コールも保険で買っておくべきだと感じました。


ってことで、Bid 0.15と極めて低価格ですし、行使価格12.5ドルコールも同数注文、いわゆるStrangleの形で買い注文を出すことにしました。

入札価格は、Bid 0.45のプットとBid 0.15のコールなので、合わせてBid 0.60の所を0.61ドル、オークションで10001円とかで入札するようなせせこましさです。



しかし、多少Bidよりは高い注文とはいえ、こんなのほぼBidと同値ですから、当然約定しません。

12:11時点のMDXGオプション板

まぁ、気休めに出した注文です、放置しておきましょう。




ということで、ボーっとしてたら1時間程度経ちました。


株価は、微動だにしません！

13:00時点のMDXGオプション板

…何だ？時を止めるスタンド攻撃でも食らったのか？！と思ったんですが、右上に表示されている出来高はちゃんと増えていますね。

ずっと9ドルと8.99ドルしかなかったぐらいの気がしましたが、ともかく不動のMDXGです。


しかし、注文を出してて思ったんですけど、この注文が約定する時って株価が突然大きく動いた時だということですから、そういう時って、都合よく自分の注文だけ刺さって、その後突然逆方向に動き始めて自分のポジションの評価額が回復する（←注文が刺さる＝注文価格が時価より低くなるということなので、約定直前から約定時の一連の動きは、自分にとって不利な動きのはずだから）
・・なんて都合のいいことは、全くないことはないにしろ、まずもってないというかそうなる確率の方が圧倒的に低いことなので、「今は無理だけど、刺さったらいいな」系の注文って、あんまり出す意味がないのかもしれませんね。


似たようなパターンで、以前のKODKコールの暴発約定は、最終的には売れてよかったんですけど、これは「買いポジションを閉じる注文」 でしたからね、今回の「買いポジションにエントリーする注文」は、絶対に慌てない方がいいものなので、無意味に注文を出しておかない方がいいな、と考えを改めました。

・・ということで、先ほどの注文はあっさりキャンセルしました（まぁ、キャンセルしなくてもこのままいくとどうせ約定しないでしょうが）。

 
ともかく、また様子見を続けます。




あっさり残り1時間を切りました。

先ほどの画像直後から少し下がってたんですが、その後は完全に横ばい・・・

15:05時点のMDXGオプション板

目をつけているプットの値段は、まだ0.50ドルで買えるかな？・・ぐらいで、ほぼ変わっていません。


うーん・・うーーーん・・・！！

悩めますが、やっぱり、ここは、慌てて飛びつかない方がいいかな、って気がします。


満期までは3週間以上あるので、少なくとも今時点より株価が下がることは、ほぼ確定レベルに間違いないと個人的には確信しているのですが、目当てのプットは現在評価額0.50ドルですから、1段階安くなるごとに、もはやまさかの10％もエントリー価格に差が出ますからね・・・

慎重にもなるべきかな、と思います。



・・おや、しかし、それから少しして、株価9ドル復帰、例のプットは、1段階低い0.45ドルで買えるかな、って状況になってますね！

15:23時点のMDXGオプション板

お昼の注文をキャンセルしていなければ、恐らく約定していたような気がします。


むむーん、めっちゃくちゃエントリーしたいけれど、あと1日、せめて明日までは様子見て待った方がいいという心の声が聞こえてくる気がします・・・


よし、さらに株価が上がってAsk 0.40までいったら即注文、それ以外は様子見に徹することにしましょう。



・・って、絶対ならないだろうと思ってそう言ってみたんですが、何かおもむろにめっちゃ株価上がってきてますね。

15:43時点のMDXGオプション板

しかし、アウトオブザマネーのプットは、思ったほど値下がりしないっていうか、なぜかむしろ値上がりしています。

ボラが上がったことに伴い、オプション価格全般が上がったせいかな？


ともかく、プットの値下がりを期待して見守ってみましょう・・・・



～午後4時、市場終了～

結局若干の期待感とともに指を咥えて眺め続けていたものの、それ以上MDXGの株価が上がることはなく、引けを迎えてしまいました。

本日の3社の引け時点の状況と5日チャート（5日チャートといいつつ、2日チャートな気もしますが・・あっ、多分「今週」チャートなんですね、これ）が、以下の感じです。

Nasdaqのチャートより

引け時点のWMTオプション板

Nasdaqのチャートより

引け時点のMDXGオプション板

 Nasdaqのチャートより

引け時点のUBNTオプション板

まぁ、やっぱり、明日もMDXGに最注目しようかと思っています。


WMTは下がり続けるかな・・？

下がりそうな気はするけど、いい加減反発しそうな気もするしで、読めませんね。


・・まぁ最初に述べた通り、そもそも「読める相場」などあり得ないので、確信を持てたとして、それは「読めた気になっているだけ」とも言えるんですが。


ともかくUBNT含め、しばらく注目し続けようかと思います。

どうなるか楽しみですね。



・・あ、プットを保有中のTEVAを忘れてました！！

・・・いやまぁ、忘れてたわけじゃないんですけど、寄り付き後、一瞬だけ株価マイナスになっていた瞬間もちゃんと目にしており、「しめしめ」と思ってたんですが、結局その後TEVAの株価は回復・・・

昨日、「明日売ろうと思う」と言っていたというのに、なんということか、株価アップに伴い保有中のプットは価格が大きく下がってしまったので、ついにまた粘ってしまったわけです・・・！！

Nasdaqのチャートより

引け時点のTEVAオプション板

・・多分、これはもう、何かの病気なのかもしれませんね。

私は恐らく一生こうして上手い決断を下せず、ずるずる引っ張ってずるずる利益を逃し続けるのかもしれません。


まぁ言い訳をするなら、掛け金が小額すぎて、株価の回復に気付いた時はもう手数料引いたら無意味にしかならないレベルでしかなかった、ってことがあり、もっと大きい金額がかかっている時は、多分、きっと、ちゃんと決断を下せるのではないかと思います。


一応、あっさり含み損突入したものの、引け間際に株価が下がってきてくれたこともありますし、行使価格20ドルで一応アットザマネーに程近い状況ですから、まだ希望がゼロではないですしね。

明日以降TEVAがまた下がることに期待させていただこうかと思います。



ともかくMDXG、さらに言えばくすぶってるOSTKやKODK、案の定この日もまた下がっていたGEなんかも改めてエントリーしたくはあるのですが、まぁ明日以降の様子を見て、またどうするか考えていこうと思います。


いい加減ワンパターンな記事内容な気もしますが、まぁ自分なりの記録といいますか自分なりにあれこれ考えているのを楽しんでいる感じですので、もしこんな内容でもお付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、適当に流し読みでもしていただければ幸いに思う次第でございます。