すっかり更新もご無沙汰になってしまっていたこのブログですが、Kさんブログに投稿していた日経OPの解説的コメントが、いくらなんでも人のブログのコメント欄で長すぎだろうということで、用意してあった続きのコメ3つ分(livedoorブログはコメント800字制限があり、これが意外と面倒なんですよね。まぁ、制限がなかったら無限に長文を垂れ流していたかもしれないので、逆に良かったのかもしれません)だけ、とりあえずコピペして残しておこうと思います。
字数制限により現時点で用意してある分の以下のコメはめっちゃ中途半端に終わってますが、この続きも、またその内更新するかもしれません。
名前も口調も何もかもこのブログの私と違うのは、まぁご愛嬌ということで・・・
以下用意してあったコメントのコピペ、電撃ソニック団のこちらの記事のコメ14番の続きですね。
-----1コメ目-----
これ書いてるのはまだ日曜時点、月曜の先物すら始まってないから、よく考えたら市場が動く前にまだ1回分コメがあったか
とりあえず前回の説明から顕然と明らかな話として、「行使価格の低いプットの方がリスキー、だが当たればデカい」ということがあるね
BBA氏の買ったプットの行使価格の方が低いから、それだけリスキー、しかし当たればデカいってこったな
OP取引に入る上で、この原則というか感覚は大切だ
これは純粋に行使価格が低いプットほど現在の日経価格から遠くなり、その帰結として建値が低くなるからに他ならん訳だが、まぁその前にコールも見ておこうか
BBA氏ライス氏ともに【行使価格22250円のコール】をエア購入していた
ライス氏の買値は5円、BBA氏は1日遅れで既に1円値下がりしていたため買値4円だが、まぁどっちでもほぼ差がないから4円で話を進めるか
前回書いた通り、コールの場合は行使価格と買値を足した数字が日経の目標上昇価格となる
22250+4=22254円
つまり、満期時点で日経が22254円であれば、BBA氏は同値売却が可能になるので負けはなく、これより上回れば、日経が1円上がるごとに評価額が1円ずつ(最低1円で、満期までの残り時間に応じて更にボーナスがつく)上がっていくという寸法だ
これは凄いよな?建値4円の資産が、日経が1円上がるごとに評価額1円アップってことだから、日経が例えばそっから40円上がったら、一瞬で10バガーになる訳だね
日経が+40円なんて、率にして+0.2%程度だから、マジでそんなの余裕のよっちゃんの動きで、なくはないね
だが勿論、それは『日経が22250円ぐらいにまで上がったら』の話であり、そこまで上がらなかったらこのコールはあと4日で紙くずとなる。現在21310円の日経……まぁ、無理でしょうな
ま、これはあくまで万が一日経がいきなり爆上げした時に備えてのヘッジポジションであり、負けて元々、単なる保険だしね
(入りきらんかった、連投ゴメン
-----2コメ目-----
だが、もしも日経22250円とかホンマに到達して、このポジをもし本当に持ってれば、もうヘブン状態だな
木曜までに例えば日経が23000円になったら、BBA氏の4円コールは確定750円以上、残り時間次第で800円とかになってるから、夢の200倍、投じた4000円が80万になるってことだね(あれ、1枚だとやっぱ意外とショボイな)
ってことで、コール買いのポイントは、先ほど最初に話した「低い行使価格がリスキーなプット」とは真逆で、こちらさんは「行使価格が高いほどリスキーだが当たればデカイ」訳だね
コールは上昇期待ポジションであり、以前書いたが行使価格ってのは「予想価格」「日経上昇目標価格」なんだから、ゴールが高ければ高いほどハイリスクなのは明らかだな
とりあえずエア練習する上では、以上のポイントを抑えておけば、何やってるか・何を取っ掛かりにすべきかの大体の感触は掴めると思う
改めてまとめると…
OP板を開いたら、【行使価格+OP価格】(=コールの場合。プットは、OP価格を引く)を計算する
⇒そのポジションの「目標日経価格」が、大体いくらかの目安がつく。その目標価格は今の日経とどのぐらい離れてるかな?
⇒満期までに日経がその目標価格を超えるか、超えなくてもそれなりにそこに近付いていってくれれば爆益ターン開始、しかし全然届かないままグズついてしまうと紙くず化ルート突入
繰り返しだが、行使価格が高いコールほど日経の上昇目標価格は高くなり、行使価格が低いプットほど下落目標価格は低く遠くなる
つまりコールなら低い行使価格、プットなら高い行使価格が安全な訳だが、当然、安全圏へ行く程にOP価格は尋常じゃなく値が嵩む!
最初はやっぱりなるべく安全に攻めて欲しいけど、x1000の日経OPでは、中々値の張るOPは手が出せないのが現実か…
そしてこれもおさらいだが、リスキーなOPはリスキーだが、それは同時に建値が低いことも意味しており…
(もう1コメだけ続く…
-----3コメ目-----
…例えば1円で買ったOPだったら2円になるだけで2倍、10円になったら10倍(当たり前)と、破壊的爆益が待ってるからね、文字通りハイリスクハイリターンな訳だ
どのOPを買うかは、どれだけのリスクを冒せるか・どれだけのリターンを目指すか次第だが、原則として、あまりにハイリスクのものはマジで普通に容赦なく紙くず化するからね、そこまで攻めんでもデカイ利益は得られるんで、予算の許す限りなるべく安全に攻めて欲しい限りだ
連投に連投でいい加減鬱陶しいが、あと触れておくべき点としては、具体的なOP価格変動の目安として使える「ギリシャ指標」と呼ばれるものとかもあるんだけど、それはあくまで目安というか絶対的なものでもないんで、まぁその辺はまたの機会としよう
それよりもやっぱり、根本のOP価格の構成要素だけ改めて触れておきたいね
ずっと書いてる通り、OP板を眺めて、どれを買おうか考える時にまず第一手で見るのは【行使価格+OP価格】な訳だ
そして、これが、満期における日経株価の目安と言っていた
つまり、こうなる
行使価格+コール価格=満期時点の日経価格
行使価格-プット価格=満期時点の日経価格
こっから、各種OP価格を主役にすると、こうなる訳だ
コール価格=満期の日経価格-行使価格
プット価格=行使価格-満期の日経価格
結局、前ちょっと言ったけど、OP価格ってのは日経と行使価格との『差』で導かれるものな訳だ。この意識は本当に大切だね
↑は満期時点の話だが、一般化して言える以下の関係も、覚える必要はないけど、意識しとくといい点かもね
コール価格=現在の日経価格ー行使価格+時間価値
プット価格=行使価格-現在の日経価格+時間価値
時間価値とは、残り時間に応じて付く時間ボーナスで……と、無駄に回りくどい説明で、言いたい所まで辿り着かんかったが、4連投はまぁ流石にやめよう。尚も続く…
ライス様こんばんは。
返信削除私がOPのエア取引したいがばかりに、
ブログに起こしていただき、ありがとうございます。
ライス様の器の大きさに感謝です。
不謹慎ですがOP取引の仕組みを知りたかったので、詳しく教えてもらえることが嬉しいですw
【7月第1週満期・行使価格20625円のプット】
1枚を買値32円で保有:建値3.2万円
【7月第1週満期・行使価格22250円のコール】
1枚を買値4円で保有:建値4000円←ライス様と同じ
上記とは別に、もう一つエア取引したいです。
手堅いバージョンです。K様のブログにも書いたのですが、
これも、7/4にどうなっているのか、検証してもらいたいです。
7月第1週満期・行使価格21250円のコール】
1枚を買値225円で保有:建値22.5万円
【7月第1週満期・行使価格21125円のプット】
1枚を買値125円で保有:建値12.5万円
お手数をおかけしますが、お願いします!
オプション取引のこと、体感で知ることができて、嬉しいです。
よろしくお願いします!
ちょうどBBAさんの新ポジについて触れようと思っていたけれど、投稿予定の新コメではまた字数不足でどうしようか悩んでいた所でした。
返信削除まぁOP話はこちらでやるのがいいかもですね。
早速ですが、今回の新ポジの両建ては、むしろコールがメインで、日経の上げに賭けている感じになっていますね。
当たり前ですが、基本的に、資金を重点的に賭けている方に動いてくれた方が嬉しいので、両建ての場合、「建値が高い方に日経が動くことを応援する」立場になるわけです。
BBAさんは「日経は下がるでしょう?」とおっしゃっていたので、ポジション的に逆になっているのが若干気になる所です。
まぁそれはG20の動き等で立場を変えられたのかもしれませんが、それ以上にまず気になった点として、OP買いの両建ての場合、基本は「どちらかに重点的に資金をかけて、軽い方はあくまで万一の保険、掛け捨て上等のヘッジポジションと割り切る」ようにしないと、ほぼ負け確になってしまいます。
例えば最初のポジションの例では、プットに3.2万円賭けてる一方、コールは4000円でした。
この場合、日経がどんなに下がっても、コールで失う資金は最大でも4000円であり、プットが4000円以上上がってくれれば、そこからガンガン利益が増える形になります。
しかし、新しいポジションでは、コールに22.5万円、プットに12.5万円がかかっています。
この場合、例えば日経が上昇すると、「コールが25万円になったのに、プットは8万円になてしまった!」のように、コールの伸びがプットの下落と相殺され、トータルでは(基本的に)損になってしまいます。
日経が下落した場合も同様、「プットが16万円にまで伸びたのに、コールは15万円ぽっちに沈んじゃった!」と、合計したら確実に資産は目減りしてしまいます。
(元々の価格が高い方が下落余地が大きいので、BBAさんの新ポジ的には、日経↓の方がきついはずですね。「日経が上がるのを応援する立場」というのも、同じ理由によるものです)
基本的に、時間の経過で全体的な価格のベースラインが下がっていくOPでは、日経がどちらに動いても、原則としてOP買い両建てポジの合計資産額は目減りします。
(ちなみに日経横ばいなら、例えば「コールは21万円、プットは11.5万円」のように、どちらも下落して共倒れですね)
つまり、コールとプットは逆向きに動くので、両方にしっかりした金額をかけてしまうと、どっちつかずで、日経がどっちに動こうとも基本的にマイナスとなってしまうわけです(もちろん日経が全く動かなくてもジワ下げ)。
合計資産が目減りしなくなるのは、一方の下落が完全に止まった時、すなわち紙くず化して、「これ以上は損失が増えない」状況になってからだということですね(最初の例、コールには4000円しかかかっていないので、どれだけ日経が下落しようとも、コールの損は4000円以上拡大しない)。
もちろん、『基本的に』と書いたように、OPの価格には市場のボラなんかも影響を与えるため(記事内の数式、「時間価値」がそういうボラ要因を含んでいます。ボラが大きい状況ほど、OPのベース価格は当然高くなります)、相当ボラが大きくなれば一方の下落以上に他方が上がってトータルプラスになることもありますが、レアケースですね。
例えば、月曜日経が急騰してボラがでかくなったら、コールが30万円に上がり、一方プットは(もちろん下がるけれど)まだ6万円の値が付いていた、合計36万円でトータルで利益ゲット!…という例もなくはないですが、現実的にはあまりないでしょう。
(なお、言うまでもなく、ボラの大きさがどうであれ、一方にかけた金額以上の値上がりがあった場合、トータルで勝てます。最初の4000円の例が分かりやすいですし、今回の例ですと、コールが12.5万円以上値上がりする程の日経の上昇があれば、100%負けはなくなります(よりキツイですが、もちろん、プットが22.5万円以上値上がりするレベルの日経暴落が来ても勝ち)。まぁ「ボラの大きさがどうであれ」と言ったものの、そのぐらい日経が動いたら、ボラも間違いなく上がってますけどね)
ということで、両建てをする意味といいますか両建てのコツとしては、一方は紙くず化覚悟のボロOPを買うようにして、「万が一予想と逆に大きく動いても、メインポジションが即紙くず化して全て終了になってしまうことを避ける」ようにするのが基本になります。
OP買いで両建てをするなら、かける資金は圧倒的に偏りを持たせるべき、という感じですね。でないと、上で書いた通り、基本的に価格のベースラインが下がるOPでは、両ポジションが相殺しあって普通に負けてしまう線が濃厚です。
ヘッジ側のポジションはあくまで保険なので、以前「両建てはした方がいい」などと言いましたが、予想と逆に動いても「ヘッジが意味を持たず、どっちも紙くず化しちゃった…」なんてよくありますし、必須とまでは言えないかもしれませんね(相当な投機的取引なので、やはりあった方がいいとは思いますが)。
まぁ、その辺含め、エア取引でどうなるか手ごたえを掴むのが一番かもですね。むしろエアならガンガン損して経験を積むべきともいえますし。
果たしてエア取引一発目、どうなるでしょうか。今週の日経の動きが楽しみですね。
今ちょっと見てみたら、上記コメントで「基本的にない」と書いていたレアケース、『ボラが上がったためプットの減り分以上にコールが爆上げ』が来てますねぇ~!
返信削除BBAさんの新ポジは、午前11時過ぎ現在、直近取引価格が【行使価格21250円コール=395円】【行使価格21125円プット=18円】という感じになっており、コールだけでもう両方合計の買値を上回ってますね!
今この時点で両ポジションとも売ったら、35万円が41万3000円になって戻ってくるということで、手数料差し引いても結構な利益ですね。
お見事なポジ立てでしたが、私ならそうですね、コールはまだ上がりそうなので、プットだけとりあえず売っちゃうかな、と思いますが、満期直前オプションはあまり粘らないことが肝心だったりします(でも、コールはやっぱりもうちょい粘りたくなっちゃいますが)。
その辺も、実際に保有している体で、どうすればいいのかじっくりと考えていくのが面白そうです。
この先も注視していきましょう!(なお、私が最初に立てたポジションは大ハズレ、死亡待ったなしですね)
両建ての意義を理解しました。
返信削除今回は、後出しジャンケン感は否めませんが、
株価ソフトを起動して、
勉強していることを駆使して、
日経が上がるだろうと予想しました。
上がっても下がってもこのぐらいのレンジかな?って
思ってその幅で両建てしてしまいました。
これからは、コールに賭けている場合
プットには、掛け捨て保険のような気持ちで、
かけていきます。
私も、もうコールを売ります。
今見たら、私のコールは、470円になってました!
約25万の利益ですね!!
木曜日までプットはもっておきます。
1本、2本をとっていく相場な気がしています。
つまり、水曜日あたりにもう一度軽く下落すると思うので、
そのときには、プットの価格ももう少し上がっているような気がしています。
今売るのも損がでるので、
水曜日までプットはもっておいて、勝負してみます。
私、ビギナーズラックでしたねwww
楽しいです!
ライス様のも、どうなるのか、まだわからないですよ
検討を祈っています!
ライス様元気だしてー!!(煽り気味)
なるほど、ちゃんと上昇期待でのコール(やや)偏重買いだったんですね。
返信削除これは正直、実際の資金を張っていなかったのが残念なレベルの上がりですねぇ~。
また、言うまでもありませんが、コール単張りだったら、利益は更にバカでかくなっていた訳ですが(もちろん、プットからの損が一切ないため)、言うまでもなくそれは結果論であって、逆行ってたら買ったコールが今のプットみたいな感じになってたわけですしね。
かといってあまりに値が張るもので両建てしちゃうと、今回はたまたま本命が相当上がってくれましたが、基本は上で書いた通りトータルで負けになってしまうので、どの程度をヘッジに割くかは中々難しいもんです。
ここでのコール売り判断は、賢明かもですね。私は粘ってしまうタイプなので、結果爆益が消えたり最悪な場合乗ってた大益が消え去って損失突入とかもあるあるな感じですが、その経験からも、満期直前オプションでそれなりの利益が乗ったら即利確は絶対的に推奨ですね。
オプションの場合、今回の例もそうですが大体2倍ぐらいには余裕でなったりするので、その場合に建値だけ戻して元本確保できるように、2枚以上買ってると、「とりあえず1枚だけ売って、これでもう負けはない無敵ポジションの完成だ、いつまででも粘れるぞ」となっていい感じなんですが、日経OPの場合は1枚が高くつきますから、複数枚買いは結構厳しいかもしれませんね。
プットの方は、こっからよっぽどの下落が来てくれないともう紙くず化待ったなしな状況になってますし、少しでも値のついている内に売っておく方が賢明に思いますが、まぁもうこいつが紙くず化しようと十分な利益はゲットしたわけですし、日経急落期待で持ち続けるのも十分ありな戦略ですね。
実際エアででもやってみて、もう大体の流れは大分理解されたのではないかと思います。やっぱ、楽しいですよね、OP取引。
とりあえず残りの時間も楽しみに追っていきましょう。
※なお、私のエアポジションは、むしろ当たったら資金張ってなかったことが悔しくなるだけですし、むしろこのまま外れてくれた方がいいぐらいですね(笑)
私のプットは、5になってましたね。
返信削除今週は、日経あんまり下がらなさそう・・・
コロコロ意見変わるところは、見逃してくださいw
なるほど。
どうせコールにかけてるんなら、
プットは軽い感じでよかったとはこのことですね・・・ふむふむ
OP取引は、博打感がすごいですねw
ライス様も相当なギャンブラーですな
(怒られるー)
負けたら資金がマイナスはないけど、
0近くになってしまう。
どのコールを買うか、プットを買うかで利益も違いますし
あんまり動きないときは、難しいのか、
また値を追っていくことにしますね!
これで、もし往復ビンタ決まったら、もうOP取引の虜ですよ
ライス様は、OP取引人生で、利益はでていますか?
木曜日まで、引き続きよろしくお願いします!
12.5万で買ったのに、今は5000円やもんね。
火曜は一転して、日経ほぼ横ばい的なしょぼい動きで、コール&プット共倒れのパターンでしたね。
返信削除Kさんブログのコメントにも書いたんですが(まだ投稿していませんが)、BBAさんの持っているプットはアウトオブザマネー(OTM)であり、満期直前に粘るのはあまりにもリスキーかつ実際問題値上がりを期待するのは中々厳しいという点は、注意点として挙げられるかもしれません。
OTMというのは、一言で言えば、日経がその行使価格に届いていないオプションのことで(若干ややこしいですが、コールなら日経を上回ってしまっている行使価格、プットなら日経を下回ってしまっている行使価格ですね)、各オプションに付いている値段は時間価値のみ、すなわち残り時間に応じた「何とか日経が目標の行使価格に届いてくれることを願わんばかり」という期待感オンリーの、首の皮一枚つながっているだけの危ういポジションになります。
一方、日経が既に目標価格である行使価格に届いている(これまたややこしいですが、コールなら日経より低い行使価格、プットなら逆に高い行使価格ですね)オプションのことをインザマネー(ITM)と呼びます。
どちらがインでどちらがアウトかは、言うまでもなくITMオプションは高額で、OTMはボロ価格なので、OP板を見れば一瞬で分かりますね。
(なお、日経と同値の行使価格はアットザマネー(ATM)と呼ばれます。公式OP板にも、このATMという文字は記されていますね)
少し原理的な話をすると、ちょうどこの記事に貼ったコピペコメの最後の方にあるおさらいですが、OP価格というのは、【行使価格と日経との差】に、【時間価値】を加えたものになっています。
(いつも2つあるのでややこしいですが、コールなら【日経-行使価格】、プットなら【行使価格-日経】ですね。例によって、覚える必要は一切ありません。どちらからどちらを引いても+-が逆になるだけで数字としては一緒であり、OP板を見れば、どちら向きの引き算が意味のある形になるかは明らかだからですね)
そして、OTMの場合、【行使価格と日経との差】は、当然マイナスの値になります。
ものの価格に「マイナス」というのはあり得ませんから、このマイナスは0とみなし、OTMオプションの値段は、この式で【時間価値】のみが残ることになります。
つまり、OTMオプションに内在しているのは、「満期までに行使価格が日経に届いて、ITMに入ってくれることを期待する」という『残り時間ボーナス』的な価値のみであることが式の上からも明らかであり、また同時に、時間価値が0、つまり満期を迎えたら、OP価格も0になる、すなわち紙くず化することが分かるかと思います。
一方ITMの場合、このOPの価値は、【行使価格と日経との差】の時点で確実にプラスの数字として存在するため、満期を迎えて時間価値が0になっても、しっかり値段が付いていることになるんですね。
前置きが長くなりましたが、なぜBBAさんの建てたポジションの内、コール(既にBBAさんは売却済みですが)は今でも意外に値崩れしておらず、一方プットは恐ろしい勢いで値下がりしているのかの理由が、ここにあるわけですね。
コールは既にITMに突入しており、しっかりした価値が内在している、しかし一方プットはOTMなので、付いている値段は期待感のみであり、これが裏切られたら一瞬で紙くず化へと直行、最早粘るのは厳しいポジションである、というためです。
よって月曜日、「私ならもうプットは売ってコールは粘ると思いますが…」と書いていたわけですが、原則として、満期直前のOTMオプションは、もう即死待ったなしな逼迫した状況ということになるから、という理由もあっての話だった感じですね。
【具体的な考え方】
BBAさんのプットは行使価格21125円ですが、火曜引け時点の日経は21754円でした。
もう満期まで幾ばくもないので、時間価値はほぼナシで考えると、日経があと1-2営業日で、630円下がってくれて、ようやくこのポジションは1円の価値になるわけです。
(OP価格を考える上では、常に、日経と行使価格の差を考えます。21754-21125=629ですね)
今は、時間価値という『日経下落の期待感』のみで5円の値がついているという感じですね。
日経があと1日程度で630円も下がってくれることは果たしてあるだろうか?!あるかもしれませんが、その可能性を考えると、抱え続けるのは厳しそうなポジションといえるかな、って感じですね。
ただし、言うまでもありませんが、OTMポジションが万が一、一気にITMに突入してくれるようなことがあれば、超破壊的な利益が待っていることになります。
(BBAさんのコールの例は、何気にこれでしたね。ただ、最もATMに近いOTMからだったので、超破壊的利益まではいかなかったかもですが)
ちなみに、予想が当たった場合でも、ITM→ITMの場合は、元々の建値が高くなるため思ったほどの利益にはならず(それでも株取引よりは大きい利益が期待できますが)、またOTM→OTMの場合(=せっかく予想が当たっても、まだまだ行使価格に届いてくれないという状況)もまた、OP価格は思うように伸びてくれないので、イマイチな形になってしまうわけですね(私のエアコールポジションがこの例ですね。もっとも、月曜時点なら、買値からは結構伸びていたわけですが)。
結局、短期OP買いで最高のパターンは、「アウトから一気にインに突入してくれる」パターンであり、爆益狙いならやはりリスク承知でOTMオプションを買うことになるので、その意味でOP取引は高値さんの言う所の、キチガイレベルなハイリスクハイリターンであると言えるかもしれません。
最初は、なるべくリスクを抑える意味で、ITMオプションを買うのがいいかもしれませんね。
(ただし、ITM→OTMになってしまったら最低最悪、大きくかけた資金が一瞬でパーです)
この辺の基本知識は、やっている内に「知識として目にした」から「当たり前のものとして完全に理解し、自分の血肉となり身についた」になってくれるように思います。
とりあえずは経験ですね。
なお、「OP取引はトータルでどうですか?」という質問ですが、このブログでもまとめてきたように、それなりに大きく勝ったり、めちゃくちゃ大きく負けたりで、トータルとしては(余剰資金でやってるのでしっかり数えてすらいませんが)多分負けている感じに思います。
なので、「経験」して勝てるようになるかというとそんなこともなく、結局運試しになりがちではあるんですけどね。
それでもやっててメチャクチャ楽しいですし、楽しめた分と積み重ねた経験値とを合算したら、気持ちの上では完全に勝ち越している気はしています。
・・・パチンコ・競馬狂がよく言うダメ台詞に近いかもしれませんが(笑)
まぁ、99連敗しても、1回大きく勝てば圧勝できるのがOP取引ですし、私自身はこれからも楽しみながらちょこちょこOP取引を続けていく感じです。
これも、ギャンブル狂のよく言う戯言かもしれないですけどね…!
BBAさんも、楽しめる範囲の金額で(重要)、楽しんでいかれることをお祈りしております。
詳しくありがとうございました。
返信削除すごくわかりやすいです!!
日経225ウィークリーオプション取引は、何かイベントがあるときに、
OTMポジションを狙うのがよさそうですね。
ライス様も、そのことは、K様のブログでおっしゃってましたよね!
点と点がつながって、線になりました。
宝くじより当たる気がします。
勝ち越しているって感じではないけど、大人の楽しいゲームとして
札束で遊ばれているのですね!
カッコイイ・・・
私はそんな身分ではないので、
たまにイベントがあるときに、
宝くじ感覚で遊ぶのもいいなぁって思いました。
OP取引のことを体験できて、
知れて、嬉しかったです。
(エアだけど)
素人に教えるほど骨の折れることはなかったと思います!
親切に、教えてくださって、ほんとありがとうございました!
泳がしてくださったり、
具体例出して教えてくださったりして、
スーって頭に入ってきました
おかげで、一つ賢くなりました。
ライス様に感謝です。
いつか、英語でコメント残しますね!
(迷惑すぎw)
ずっと楽しく過ごしてくださいね!
(年寄り扱い怒られるーw)
やっぱり選挙が、概ね日経が上がると言われていますし、直近のチャンスかもしれませんね。
返信削除ただこれももちろん、言うまでもなく、絶対に上がる保証などどこにもないので、全力特攻などしてはいけないのは基本原則ではありますが、しかしそういう時に思い切ってリスクを取れる人こそが極めて大きく勝てる人なのかな、という気がするのもまた、正直な所かもしれませんね。
幸いOP取引は借金突入で身を滅ぼすとかはないので、勝ち目の大きい時に、期待値の高い宝くじ感覚で大きく勝負に出るのは、絶対やってはいけないとは言い切れないようにも思います(やらない方がいいとは思いますが)。
一つ気になったこととして、BBAさんはコール売却後もプットを残されたわけですが、割とこのプット価格が激落ちしていく様にショックを受けてらっしゃる(とまではいかないと思いますが、何か敗北感みたいなのを感じられてる)ように思われるのが、個人的には少し気になりました。
もちろん日経上げ期待・コールメインのポジだったのにプットを厚く張りすぎたのは若干のミスというか悪手だったかもしれませんが、プットの下落以上の伸びが、既にコールポジションの方単独から得られて大幅利益確定済みであるので、今回のポジ立ては完全大勝利であり、プットは仮に紙くず化しようとも全くノーダメージ、「万が一の保険の役割をしてくれてありがとう。無事、プットの力は一切借りずに、大成功できたよ。お役目ご苦労さまでした」・・・のように、いわばポジション全体で物事を捉えて、このプットがこの先どれだけ下落しようが紙くず化しようが、「ヘッジは必要なかったけど、安心感を買えた。このプットを買ったのは間違っていなかった」と割り切ることが大切かと思います。
ただの物の考え方というか捉え方に関する、重箱の隅をつつくような瑣末な話でしかないのですが、『12.5万で買ったのに、今は5000円…』とプットの下落を何となく嘆かれていた点からも、BBAさんは若干「全ての取引で成功しないと負けた気がする」という意識を少なからずお持ちのように見受けられる気がするんですけど(月曜日の、『今売るのも損がでるので…』というコメントからも)、向けるべき視点というか取るべき考え方はそうじゃないんですね。
「12.5万で買ったプットが5000円になってるけど、22.5万で買ったコールが47万円になった、だからこの取引は完全に大成功」
こう考えるのが、百発百中・連戦連勝は絶っっ対にできない投機的取引において、極めて重要な取引姿勢・意識であると、個人的には強く思います。
もちろん月曜残したプットが、その後日経急落でガン伸びして、市場に往復ビンタを食らわせることができれば最高の絶頂でしたが、そうならなくても、もう全体で勝っているのだからそこはただのボーナスステージ、利益0でも勝利は確定しているので、そんなエクストラボーナスを掴み損ねても無問題、それを失敗的に捉えて引きずるのは愚の骨頂・・・ってな感じでしょうか。
結局、ヘッジというものは必要経費と割り切るのがいいのかもしれませんね。プットのマイナスは『損』などではなく、投機取引で取らねばいけない経費、いわば税金みたいなもんだと捉えるべきといいますか。
例えば火災保険に加入して、間もなく保険満期が来て無事つつがなく保険の役割を終えてくれそうなのに、「クッソ、かけた保険金損してまう、火事来い!」なんて思いませんよね。
それと同じで、(今回は高すぎる保険を買ってしまったわけですが、それでも)トータルで利益になってる時点で、もうヘッジの役割は十分果たしてくれたのでそれだけでこのポジションを買ったのは十分意味があった、ちょっとでも掛け金が返って来たらそりゃ嬉しいけど、このまま何もなくて保険金が無駄になっても全く何の問題もない、ヘッジのお役目ご苦労・・・みたいな感じで、全体を俯瞰して、総合的に物事を捉えるのが肝心に思います。
大切なのは各ポジション・全ての取引の勝敗などではなく、トータルの損益です。
その意味で、コール爆上げ・プット爆下げだった月曜の時点で、プットは大きくマイナスでしたが、この際両方売り払って全体の取引を〆ておくのも一案だったかもしれませんね(プットは大きくOTMになってしまいましたし)。
その際に、「プットは損か・・・」と捉えるのは良くないように思う、というお話ですね。
しかしもちろん、日経急落期待でプットを持ち続けたのも全く悪くない案だと思います。実際日経が落ちれば相当夢のあるポジションでしたし、「私なら売るかな」などと言いましたが、最早コール単独での大幅利益がほぼ確定した状況だったわけですし、実際保有していたら、私も売らずに粘ったかもな、とも思います。
ただ、あの時も書きましたが、原則として、満期超直前のOPで、利益が乗ったのに(もちろん損失状況でも)欲張って粘って上手くいくことはあまりないので、とにかくポジションをスッパリ売り払ってしまう方が良い場合が多いというのは、覚えておいた方がいいかもですね。
何となく、プットの強烈な下げを目の当たりにされたこともあり、即実戦は控えられる感じなのかな、と思いますが、エアでの練習は続けられてもいいのかもしれないですね。
色々書きましたが、全ては私個人の意見なので、BBAさんに合った取引スタイルは全然違う可能性もありますし、それは実際に自分の手でやってみないと決して分からないものですしね。
あまりオススメはしませんが、勝率で言えばOP売りが圧倒的に優れているので(特に極めて遠いOTMなんかだと、今回の例からも明らかですが、基本間違いなく紙くず化するので、売ればそのまま丸っと利益、99%勝てるといっても過言ではないでしょう)、OP売りに目を向けるのもいいかもしれません。
ただ、日経225は指数なので現物が存在せず、売りですとどうしても証拠金の絡む取引になるのが個人的には気になります。その意味で、現物を担保に使える米国株OPが、売りでは断然優れているようにも思いますが、まぁ口座開設や税金の不利さ等ありますし、一長一短ですかね。
また何かご質問等ありましたらお気軽にどうぞです。もちろん、実戦での爆益報告なんかも楽しみにお待ちしております。
Kさんが寂しがるので、ソニック団へのコメも、取引に限らずしょうもない雑談なんかでもガンガンされるとKさん大興奮かもしれませんね。
Kさん自身の今後の動きも楽しみにさせてもらうとしましょう!