これが我流投資の要ラストですが、こちらは全く大した内容でもありません。
以前の記事(※)で「聖杯ポートフォリオをお示しします」と大見得を切り、そこで、「キーワードは天下三分の計」などと意味不明な寝言を抜かしてしまったので、責任もって仕方なくそれっぽいことをまとめている次第です。
(※その記事は大した内容でもなかったので、既に削除してしまいましたが・・)
そもそも「聖杯ポートフォリオ」などというものは存在するのでしょうか・・・?
私は、もしそれが「誰が、いつ、どの程度の資金で始めても、最高のリターンをもたらし得る」という意味であるならば、そんなのは存在しないと言い切っていいと思います。
でも、「自分にとっての」聖杯ポートフォリオ、これは、しっかり考え、正しい方向に努力することで、見つけ出すことができるのではないかと思っています。
今回はそんな「私にとっての聖杯ポートフォリオ」を、我流投資の要の最後として、その一端に触れてみようかと思います。
なお、今しがた上で述べた通り、これは「万人にとっての聖杯」 ではないことに努々ご注意ください。
さて、私自身も投資初心者ですが、特に本当に投資を始めたばかりの頃は、多くの人が、
「私が知らないだけで、偉い人は何か必勝法みたいなので資産を大きく増やしているに違いない。バフェットさんの意見を聞いて真似すればいいのかな?シーゲル教授っていう人もよく名前を見るな、その人の真似をすればいいのかな?」
などと考えてしまいがちだと思います。
「投資の必勝法・万人にとっての聖杯など絶対に存在しない」「自分だけが知らないのではなく、そもそも絶対に存在しない」と気付くことが脱ビギナーの第一歩かなとも思いますが、それはともかく、「必勝」ではなくとも、極めて高い確率で勝てそうなやり方ならば、多くの方がたどり着くように思います。
そしてそれは、バフェットさんの推奨するS&P 500のETF買い増し戦略や、それに類する、長期的な資産形成を視野に入れたポジションであるのがほとんどの場合かと思います。
それは、ある意味間違っていないでしょう。
堅実に積み立て続けることで、十数年後あるいは数十年後、資産は莫大に増えているに違いありません。
好景気がずっと続けば、当初の資金の10倍20倍になっている可能性だってなくはないでしょう。
世界で最も強い米国市場にて、最小限のリスクで非常に大きなリターンを期待できる、多くの人にとって夢のポートフォリオと言って構わないかもしれません。
ただし、それは、私にとっては決して聖杯ポートフォリオにはなりません。
なおあらかじめお断りしておこうと思いますが、私は自分の意見の方が優れているだとか、異なる意見を持つ方が間違っているだとか、そういう一方的な主張したいわけでは決してありません。
何が正しいかなんて後にならなければ誰にも分からないんだから、1つの考えだけに拘泥せず、なるほどそういう考え方もあるのか、と知ってもらえれば嬉しい・・・・あえて言えばそれが私のブログの意図の1つかもしれません。
どこまで話は進みましたっけ・・そう、バフェット式もしくはシーゲル式、または高配当銘柄配当再投資ポートフォリオみたいなのは、私を含め大多数の人にとってそれが結局一番の正解になる可能性が高かったとしても、私にとっては聖杯とはならない、というお話です。
それは、いかに積み立てや複利の力が偉大とはいえ、高配当戦略なんかはそもそも資金力がそれなりにないと割とお話にならない、という点もありますが、
それよりもやはり、あまりにも時間がかかりすぎる、の1点が私にはどうしても耐えられません。
私は子どもの頃「せっかちさん」と呼ばれていたほど、自他ともに認めるせっかちな人間です。
まぁそのあだ名は嘘ですが、意外とみなさん時間の貴重さを見落としていませんか・・・?
およそこの世の中において、時間ほど貴重なものもないように思います。
時間を無駄に使ってこんな駄文を書き連ねている私が言うほど説得力がないことも中々ありませんが(いや、時間があるからこそこういう駄文も書ける、とも言えますけどね)、
「毎日100万円が得られる」と「自分だけ1日25時間になる」のどちらかが手に入るのなら、私は絶対に後者を選びます。
1億円でも迷わず後者でしょう。
時間は本当に貴重です。
誰しもが平等に持っていて、誰しもが必ず平等に失う・・・これ以上貴重な資源など存在しません。
翻って投資ですが、数十年後に資産が数十倍・・・それは、私にとってはあまりに何の魅力も感じないお話です。
繰り返しですが、決して他の方に「そんなの意味ないですよね?」と問いかけたいわけではありません。
間違いなく十分意味があると思う方もいらっしゃるでしょうし、どちらが正しいとか優れているとかいう話ではありません。
ただ、「私には魅力的には思えない」、それに尽きます。
したがいまして、私は一部の余剰資金を使って、短期間で極めて大きなリターン、それこそS&P 500の十数年分程度のリターンが一瞬で得られる可能性もある、リスク度外視の投機的投資も同時並行で行い続けます。
ただしもちろん、それと同時に、自分なりにリスクは低めと考えている、中長期スパンで見ている対象にも投資を行っています。
それが、要その1で示した、インサイダー取引情報に基づいた投資です。
長い前置きの末、ついに結論的なものにたどり着きました。
分散投資は時間がかかる。集中投資はリスクが高い。その折衷案をとろう!
私の中の聖杯ポートフォリオとは、 低リスク投資と高リスク投機のコンビネーション、ちょうど聖杯(カップ)を3つほどイメージし、
「どんなに自分の中で自信があっても、最低3つぐらいのテーマは用意し、必ず最低3つのカップに資金を注ぐ形で投資を行おう」
という、えぇーちょっとまさかここまで引っ張っておいてそのショボい結論は冗談だよね?としか思えないものになります。
つまり、私の投資は、どの戦略も割と自信があるのですが、
1. インサイダー取引情報に基づく、中長期的に伸びると思われる企業への中長期投資
2. 悪決算等で暴落している企業のショートポジションに飛びつき、投資家が落ち着きを取り戻す前に即座に撤退する、短期投資
3. トレンド銘柄が、間違いなく勢いのある最中に波に乗り、トレンドが終わってしまう前になるべく速やかに降りる短中期投資
というように、配分は等分でなくてもいいから、資金は絶対に1点のみに集中せず三分割するようにするわけです。
はい、まさに「天下三分の計」です。
・・・何か、自分でも言ってて段々意味分かんなくなりすぎて笑えてきました。
正直、恥ずかしすぎて顔真っ赤です。
でも、集中投資をしだすと、人は全力一点に注ぎがちだと思うので、絶対に最低でも三分割することは意外と大切なのではないかと考えています。
その分け方は、もう何でもいいと思います。
上ではあのように分けましたが、2と3はいい対象が見当たらないなど、どちらかが欠けることも多々あります。
その場合は、
3. キャッシュポジションで有事に備える
とかにでも柔軟に変更しておけばいいと思います。
まぁ正直適当な話ですが、例えばETFに投資する方でも、 「1. 米国株ハイテクETF」「2. 米国債ETF」「3. 新興国ETF」のように、最低3つのテーマを持つことは、割と重要なポイントではないかな、と思います。
もちろん「1. 米国株ETF」「2. 国内個別株」「3. 仮想通貨」みたいな、もっと大枠でのカテゴリー分けで3つでもいいでしょう。
どれもさらに細かく分けられますが、とにかく自分の中で最低3つの異なるテーマを設定するのは大切かと思います。
1つがこけた時の安心感が違いますからね。
ちなみに、既に3つどころか5つ、10、20を超える分散投資をしている方もいらっしゃると思います(むしろその方が多数派でしょうか)。
ただ、私が思うポイントとしては、それぞれ全く独立の動きをする、完全に違うテーマを3つ以上持つ、というのが重要かなと思います。
私の場合であれば、どれも米国市場の銘柄ではありますが、インサイダー取引情報に基づいた投資先と、暴落企業とトレンド企業ということで、それぞれは完全に異なる値動きをします(特に後者2つは、ほぼ真逆です)。
でもまぁそれは私がそう思っているだけで、3つという数には何の根拠もありませんし、話半分に聞いていただく程度のものだと思います。
また恐らく、天下三分しても、史実がそうであったように、実は最終的に三雄揃い転け、なんて結末もあるかもしれません。
でも、私は、根拠はありませんが、多分上手くいくんじゃないかなと思っています。
本当に全く何の根拠もありません。
でも、「自分は必ず上手くいく」という強い思い込みは、案外大切だと思います。
自分を信じて、我流投資の道を進み続けようと思っております。
・・・以上、思わせぶりな「天下三分の計」というワードからめっちゃくちゃ無駄に長い雑文をつらつら書き連ねましたが、結局何が言いたかったかというと、
「リスクの大きい投機的投資をする場合、全力1点集中だけは避けるようにしよう。せめて、最低3つの杯を持とう!」
という、2行ぐらいで済む話でした。
もちろん投機的投資に限らず、どのような場合でも、どんなメチャクチャな分け方でもいいと思うので、最低3つの杯という名のテーマを自分なりに持つことは、結構重要だと思います。
1つのテーマでは、上手くいかなくなった時に詰んでしまいますからね。
身動きが取れなくなって永久塩漬けほど辛いこともありません。
他に何か動きがあるものさえ持っていれば、それだけで不思議と市場と向き合う力も湧いてくるってものです。
資金配分は10:1:1とかでもいいと思うので、とにかく最低3つは全然違うテーマのポジションを持つこと・・・これは、常に上手く行き続けるわけではない株式市場で、リスク分散のみならず精神衛生上にもとてもいいのではないかと思います。
柔軟性を持って、色々な可能性を模索しましょう、という至って平凡極まりないのが、今回の主張の肝でした。
コメントを投稿
※特に意味もないかなと感じたので、コメント承認ステップはなしにしました。
投稿後、即座に反映されるのでご注意ください。