2018年5月13日日曜日

おぉ~日経225オプションにも、週1満期のがあったんですね!OP取引入門にはうってつけでしょうか


実は、最初この情報を目にした楽天証券のサイトにあった「5月25日の初日から取扱いスタート!」という、日付け込みのバナー(下画像参照)を見て、「おっ、再来週からか!めっちゃくちゃいいタイミングじゃん、これは話題として面白いに違いない!!」と思い込んでいたんですが、よく見ると2015年5月25日・・・

楽天証券のOP取引サイトより

3年前の話かよ!


3年前の話なのに、未だに日付け込みで「○日から取扱いスタート!」って表示し続けているの、ちょっと誤解を招くレベルでややこしい・・・ややこしくない?


日経平均オプションは月1満期しかないと思い込んでいたのもあり、今年の話と勘違いしちゃってましたねぇ~。


いやぁ~、危うく今月末から日経平均オプションにもついに週1満期のがスタートするようです!これは楽しみですね!!」という記事を書いて、恥をかいてしまう所でした、これは楽天証券、訴訟。



・・・というどうでもいい前置きはともかく、 私は知らなかったんですが、日経225オプションにも、実は週1満期の商品が存在したというお話ですね。


オプション取引は、満期の直前が最も大きな価格の変化率を叩き出しますから、オプション取引で爆益キャノンボールを掴み取るのであれば、・・・というかそういう博打取引に限らずとも、あらゆる場面で当然選択肢は多い方がいいに決まっていますから、週限のオプションがある柔軟性は、大変素晴らしいわけです。


当初私は週1オプションがあることを理由の1つに、これまで米国株オプション取引を強く推奨していたわけですが、日経225オプションにも週1オプションがあるのなら、これは爆益キャノンボールとしても使えなくはないかな、と思える次第です。


ただし、そうは言っても、取り扱われている商品の数の差には米国株オプションと日経オプションとでは天と地の違いがありますから(後ほど比較します)、より大きなボラの期待できる個別株銘柄の存在する米国株オプションの方が、やはり爆益キャノンボールには圧倒的に向いているというのは変わらないとは思えてしまいます。


ですがしかし、Kさんのブログのコメント欄でも話題に上っていましたが、実は、IB証券を介した米国株オプション取引での損益は雑所得として扱われ、総合課税として税金を払わなければいけない、という重い事実があることも発覚しました。


総合課税区分にあたるというのは仮想通貨取引と全く同じものであり、納税者にとって極めて不利であるということは、以前、最初期の仮想通貨の税金に関する記事でも述べていたことがあります。


そこでは述べていなかったこととして、さらに、確定損失を翌年に繰り延べできないということもありますが、これは、大きな確定損の生まれる可能性がとても大きいオプション取引では、正直致命的ですね・・・。

(株取引であれば、損失は繰り延べできるので、大損の翌年に大利益を出した場合、その大利益にかかる税金を、前年の損と相殺して利益を小さくすることで軽減できるわけですが、オプション取引ではそれができない、ということですね)


ただし、そういう不利な点を考慮しても、私は、米国株オプション取引には挑戦する価値があるように思えます。


でもやっぱり、IB証券に口座を開く必要があるというのはやや高いハードルにも思いますし(口座開設時の初回入金には、最低100万円が必要とのことです。また、IB証券に直接確認しましたが、IB証券には特定口座が存在しないので、ご自身で確定申告をせねばならなくなるというのも、割と面倒が過ぎるでかい障壁かもしれません)、週1オプションがあるのなら、日経225も悪くはないかもしれない、と思います。


さて、新発売でもなんでもなかった日経225Weeklyオプション(←正式名称。日本取引所グループの公式サイトはこちら)ですが、「今月末から始まります!」なら面白い情報でしたが実はもう始まっているもので情報として大した価値もなかったので、せっかくだから米国株オプションとの比較を行っておきましょう。



日経225オプション 米国株オプション
満期・取引最終日 毎週木曜日
(厳密には金曜日の前営業日)
毎週金曜日(ただし月1満期のオプションもあり。その場合、第3金曜日
取扱い銘柄の数 1 (=日経平均株価) 超大量。週1オプションのみでも、現在526個。
月1のみも含めると、2000以上
スタイル ヨーロピアンスタイル アメリカンスタイル
取引単位 オプション価格×1000 オプション価格×100
取引可能時間 夜間取引あり 夜間取引なし、株取引の通常セッションと同じ(日本時間午後10時30分~午前5時(夏時間の場合))
権利行使価格 原則250円刻みで16個。
満期近になると、125円刻みでの追加もなされるようです
とにかく色々。
株価の小さいしょぼいものなら3つ4つしかないこともあれば、大型株では100個以上の行使価格があることも
入札価格単位 50円以下: 1円
50円超1,000円以下:5円
1,000円超:10円
原則、3ドル以下のオプションは0.01ドル(1セント)刻みの入札が可能で、3ドルより大きいと0.05ドル刻みに。
ただ、小規模銘柄だと、0.01ドル入札ができないことも多い気がします


満期が違う点には注意ですね。

私は米国株OP取引しかやったことがないので、慣れているからそう感じるだけかもしれませんが、金曜日で〆になる方がキリも良く、なんかいい気がします。

・・・が、そんなのは単なる好みですし、そもそも米国指数オプションは満期が水曜日ですから、必ずしも金曜がキリがいいってわけでもないですね。


そしてもう一つ注意すべき大きな違いは、取引単位・・・米国株オプションは表示価格の100倍ですが、日経225では1000倍ですね。

10円(0.10ドル)のオプションを1枚買う場合、日経225オプションなら1万円、米国株オプションなら約1000円の支払いになる、ということです。

小回りは米国株オプションの方が利きますが、オプション取引は基本的に手数料が高いですし、1枚の単価が高い方が嬉しい場合もあるかもしれません。



あとの違いは、まぁ見た通りそのままでしょう。


銘柄の数は、日経225オプションはその名の通り日経平均株価指数を対象とするもの、それ1つのみですね。

一方米国株オプションは、大量に存在する個別株だけではなく、ETFも、指数も対象です。


現在取り扱われている全週1オプション銘柄は、オプション公式取引所・CBOEのサイトからエクセルファイルで入手可能です。


http://www.cboe.com/products/weeklys-options/available-weeklys


もちろん新しく採用されるものも、逆に取扱い停止になるものもあるので絶対的な数字じゃありませんが、現時点で526銘柄の週1オプションが存在するようです。

選択肢の多さは、米国オプションの圧勝ですね。


スタイルは、アメリカンスタイル=いつでも権利行使可能、ヨーロピアンスタイル=決められた1時点でのみ権利行使可能、という違いですが、以前解説記事でも述べた通り、権利を行使することは原則としてないので(なぜなら、満期までの途中で権利を行使するよりも、オプションそのものを売却した方が自分にとって必ず得なので)、どうでもいい違いです。


日経オプションには、夜間取引もあるようですね。

でもまぁ、別にそれはなくてもいいかな、って気もします。

あったら嬉しい場面もありますかね・・・?

この点に関しては、米国オプションはそもそも日本時間でいうと夜間取引しかないようなものですし、柔軟性からいっても、日経オプションの方が優れているポイントですね。


オプションの価格については、日経平均オプションも、50円未満というボロ価格のものなら1円刻みの入札が可能なようで、これは柔軟性があっていいですね。

日経平均オプションは1000倍なので、1円抜きでも1枚1000円の違いが生まれますから、細かな違いは重要でしょう。


・・・と、大体そんなもんでしょうか。

個人的には、取扱い銘柄数の圧倒的な違いでやはりどうしても米国株オプションが魅力的に感じますが、日経平均オプションも悪くはなさそうですね。

結果の見えている選挙とか、日経平均の動きが確実に見えている時なんかは、素晴らしい投資対象になる気がします。



なお、日経225Weeklyオプションを取り扱っている証券会社は、SBI・楽天・マネックスの3大米国株取扱い証券会社に加え、GMOクリック証券、さらに、現状全く流行っていなくて、事実上ないに等しい日本株の個別株オプションをほぼ唯一取り扱ってくれているという粋な光世証券、そしてちゃっかりIB証券もいるという形ですね。

http://www.jpx.co.jp/derivatives/securities-firms/225options-weekly/index.htmlより


オプション取引の面白さがもっと普及し、手を出す方が増えていくことを願わんばかりです。

3 件のコメント:

  1. ウコンコウさんこんにちは

    日経225オプションも気になっていた時期がありました。

     私はオプションの『売方』になれないか興味を持っていたので、あの倍率1000倍でフルキャッシュで引き受けるのに2000万位要るっていうのと、SQ後の権利行使が差金決済のみだというのが難でして、個人でやるには相当裕福でないとなーというので断念した経緯がありました。

     でも買方なら限定されたリスクで1000倍の倍率を享受してリスクエクスポージャーが2000万位ある取引をできるんだから良い商品ではありますよね。

     買方としてなら大アリかもしれませんね。ウィークリーなら安いだろうし。

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    1. Mike.Tさん

      コメントありがとうございます。

      確かに1000倍というのは相当な資金が必要になりますし、信用取引を使わない限り、売り方になるのは相当大変ですよね。

      対象が指数であり現物が存在せず、差金決済になるというのも(ひょっとしたら意図されているのはそういう意味でおっしゃってるのではないのかもしれませんが)、確かに、個人的にはやっぱり現物のやり取り有りきの方がいいかな、って気がしますねぇ。


      勝率は高くない(時間価値の減衰に打ち勝って期待方向へ伸びてくれないといけないので)という意味で結構リスキーですが、やっぱり、入るなら買いかな、って気はします。

      日経指数自体は結構な大きさの数字なので、ウィークリーの満期直前でも1000倍だと結構な金額になるかな、という気もするものの、選択肢として悪くはない気もしますよね。

      何せ最も身近な日経平均が対象ということもありますしね!

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  2. これを勉強してみたいものです。エアで

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