急落は続かずまたしても窮地へ！明日に期待しましょう ~ ウコンコウの米国株我流投資

現地時間20日火曜日のこの日はFOMC会合の開催される日だったわけですが、月曜日に比べて全く大きな動きもない感じですね。

市場の大きな続落に賭けていた私としてはすっかり肩透かし、またもやあっさりと窮地へと追いやられてしまいました。

相変わらずお祈りフェーズ突入です。

早速話を保有ポジションの方に進めると、昨日、市場全体、引いては小型株の暴落を期待し、小型株ベア3倍ETFであるTZAのコールをメインに購入（保険のプットはほぼ紙くず化しているボロプット、本当に万一の保険程度）していたわけですが、TZAとその両建てポジションがどうなっているかを見てみましょう。

こちらもうお昼時点の様子なのですが、なぜか株価は緑色で前日比プラスになってるんですけど、寄り付き後から株価はずっとマイナスで、完全に終わってる状況でした。

12:01時点のTZAオプション板

ずっと株価はマイナス圏を推移していたこともあり、プラ転といえども非常に微妙なレベルであって、この程度では時間価値の喪失に打ち勝てませんから、保有中のコールは結構値下がりしてしまっています。

この時点でダウもS&P500もプラスですし、恐怖指数VIXもマイナスになっていて市場は妙に落ち着きを取り戻している感じですから、正直ここから小型株が落ち続ける＝TZAが伸び続けることはなさそうだな、と思います。

・・ってことで、これはもう明日に期待ですね。

正直、プットは今ならギリギリ0.01ドルで売却できるので、100枚で計100ドルから手数料差し引き、大体日本円にして9000円～1万円ぐらいは返ってくるので、今売っておいてもいいかなぁ、って気もしたんですけどね。

しかしこのプットは最早ほぼ紙くず化しているとはいえ、よく考えたらそこまで現在の株価から遠すぎることもなく、もし明日小型株が急騰してTZAが－5％とか－10％とか値下がりしたら、一気に5倍10倍ぐらいに膨れ上がる可能性も秘めているんですよね。

まぁないとは思いますが、100ドル弱戻ってくるのと急騰するかもしれない保険ポジションを持っておくこととを比較したら、後者の方が意味がありそうなので放置しておくとしましょう。

一応寄り付き直後は、「今日はもう終わった」どころか「このポジションはもう終わった」と思っていたのに、微妙に復活してくれた点だけはちょっと嬉しいですね。

しかしさすがに今日ここから大きく伸びる予感は全くしないので、もう放置でしょう。

せっかくなので他の保有銘柄も見ておこうと思います。

まずは暴落期待でプットを持ち続けているMDXG・・・

12:02時点のMDXGオプション板

・・株価アップ、ダメだこりゃ！

う～ん、思うようにいきませんが、まぁある日突然また大きく落ちるのがこの手の銘柄ですから、幸い満期まではまだ31日も残されていますし、のんびり待ちましょう。

一方好決算から謎の値下がりを続けていて、急反発期待でコール買いポジションを取った後もしばらく冴えなかったけれどようやく回復の兆しが見えつつある気がするダイエット企業・WTWは・・・

12:02時点のWTWオプション板

おぉ、こちらは願い通りの動き、伸びてくれてますね！

ただ、Highで示されている通り、この日の高値は一瞬69ドルを超えていたので、寄り付き後からもぐんぐん伸び続けているわけではなく、天井をつけてダラダラ、って感じですね。

でも、保有中のコールも前日比＋53.85％としっかりアップしてくれていますし、最近WTWは割と力強い動きをしているようにも思います。

こちらは満期まであと2週間しかありませんが、期待感を胸に今しばらく続伸を願おうと思います。

さて、もう1つ爆上げ期待でコールを抱えている、難病CF症（嚢胞性線維症）の新薬を開発中のPTI、こちらは・・・

12:02時点のPTIオプション板

ティウンティウン・・・！

PTIさん逝きましたー！！

絶望の大暴落！！！

何があったのか調べてみたら、Kerrisdale Capitalとかいう投資会社がショートしたという報告を行ったことを受けての、この暴落だったようです。

参考： Proteostasis Therapeuticsの株価が、Kerrisdale Capitalの空売り報告を受けて、18％沈む（Market Watchより）

Kerrisdaleいわく、「PTIはブレイクスルー・セラピー認定という大したことない話で伸びていたが、臨床データはひどいもので、薬は全くだめ」とのことです。

・・・何やこいつら、こんなもん風説の流布ちゃうんか！？

いやいや、何でFDAでも薬の専門家でもないただの投資会社がそんな判断をできんねん、こんなん犯罪じゃろ！こんなの逮捕ばい！！

・・ま、どうなるかは分かりませんが、幸いまだ満期まで時間はありますから、保有コールも当然致命的重傷を負ってはいるものの、こんな外野の声にいちいち負けていたら投資など出来ませんからね・・・
こんなしょうもないニュースで投げ売った投資家ともいえないチキンの皆さんには早く判断ミスに気付いていただき、すぐにでも株価が戻ってくれることをこのまま願い続けるとしましょう。

まぁ、特に研究開発中のバイオ銘柄ではこういうショート勢によるネガティブニュースでの急落はよくありますからね、出会い頭の事故とでも考え、仕方ないと割り切るしかなさそうです。

さて、例によって他に本日面白そうな銘柄はないか見ていたのですが、今日はまた大きく上がっているバイオが目に付いたので、PTIの急落ダメージを慰めるべく、新しい薬の話で夢見ておくとしましょうか。

本日大きく上がっていたのはこちら、ARNA (Arena Pharmaceuticals) です。

12:38時点のARNAオプション板

おぉ～、＋30％超とは中々やりますねぇ～。

こちらさんは、フェーズ2臨床試験の結果がポジティブであった、という、まぁバイオ企業が上がるならそういうニュースだわな、という話での上がりのようですね。

参考：Arena株がポジティブな臨床試験結果でジャンプ（Seeking Alphaより）

上記参考記事によると、ARNAは潰瘍性大腸炎（略称UC。参考：Wikipedia）の新薬Etrasimodを開発中とのことで、UCの既存薬Ozanimodとの比較データなんかも並べて、自信を覗かせているようです。

Ozanimodは、2年前に、CELG (Celgene) がその薬を取得するためにReceptos社を72億ドルで買収していたということで、Etrasimodもそれを凌駕する価値があると投資家に堂々示したことが、今回の大きな株価アップに繋がったのだろうと述べられていますね。

UCは日本でも指定難病のようですし、どんどんいい薬が出てきて欲しいものですが、フェーズ2の結果を出した所という段階では、正直、まだ上市までには時間がかかりそうです。

恐らくARNAもこの先、本日のPTIのように株価が急落することもあるでしょう。

研究者も株主も、足を引っ張る攻撃に負けずにがんばってほしいものです。

私はとりあえず今すぐARNAにエントリーすることはないかな、って感じですかね。

正直、またすぐ下がるパターンな気がしますが、かといってプット買いに走るほどの暴落期待でも決してありませんしね。

さて、そうこうしていたら、あの後やっぱりTZAはまたマイ転してそっ閉じしていたんですけど、さらにしばらく時間が経ってたまたま見た時に、ちょうど本日の高値をつけているのを目にしました。

13:36時点のTZAオプション板

ま、それでも株価の上昇率としては微々たるもので、コール価格は前日比プラスにすら届いていませんが、まぁまぁ、一応再度のプラ転ですし、やっぱり予想通りの方向へ動いてきてくれると嬉しいですね。

この時点でS&P500やQQQはマイ転（ダウはプラスのままで強いですが）、VIXはプラ転で、「お、FOMC会合スタート直前に、いい感じなんちゃいます？」と、この調子での全体下落を期待し始めていたのですが、結局、全然思うようにはいかないまま引けを迎えてしまいました。

また引け時点の様子を振り返って、明日へと希望をバトンタッチしようと思います。

https://www.google.com/search?q=NYSEARCA:TZAより

引け時点のTZAオプション板

FOMC会合スタート後、おもむろにTZAは下がり始め、こりゃあかんか、と思ったのですが、最後の最後、昨日とは全く逆で、微妙にTZAは伸びてくれました。

TZA株価は一応前日比プラス、この日もギリギリ陽線ということで（まぁどっちもギリッギリですけど）、明日こそ！市場全体そして小型株が、一時的でいいので、落ちてくれること頼みますよ！

満期まで時間がありませんから、基本的には明日ポジションを一旦清算する方向で動こうと思っています。

TZAが下がっちゃったらまた粘りたくなっちゃいそうですが・・・。

続いて本日ちょろっとだけ注目したARNAを見ておきましょう。

https://www.google.com/search?q=NASDAQ:ARNAより

引け時点のARNAオプション板

もちろん前日比は大アップですが、寄り付き後からの動きでは、全然伸びずになだらかに落ちてしまっている感じですね。

やはり、「薬の試験結果が良かった」というニュースは、正直飛びつかない方がいいニュースかな、と個人的には思います。

もちろんどうなるかは事例ごとに違うと思いますけどね。

そういえば、決算明けでもないのに、株価がアップしたにもかかわらず一部（というか今週満期のに至ってはほとんど）のコールの価格が大下がりしているのが気になりました。

まぁこれは多分、当時ディープアウトオブザマネーすぎて、Askには無意味な法外に高い価格が入っていて評価額が高くついていた、ってことなんでしょうかね。

昨日までは多分「Bid 0.00 Ask 5.00」とか、紙くず化しているオプションによく入っている意味のない数字が入っており、本日の株価アップでまともな額のAskに変わった結果、Bid-Askの平均値である評価額はマイナスと出てしまっているだけかと思います。

現実的には恐らくどのコールも、紙くず化していたのが値段がついて取引され始めたので、大きく値上がりしたはずですね。

とりあえずARNAの動きは、今週いっぱいは追うとしましょうか。

最後に保有3銘柄のオプション板です。