2018年2月15日木曜日

案の定絶望的な展開へ!私のことは笑っても、オプション取引のことは笑わないで下さい…


現地時間14日水曜日のこの日も、お昼過ぎ現在、米国市場は好調です。

すっかり元気を取り戻したかに見える市場ですが、保有3銘柄ともショートのポジションを取っている私には絶望展開、まさに暗黒のバレンタインです。


例によって各ポジションのオプション板を見てみましょう。

12:20時点のKODKオプション板

12:20時点のTNAオプション板

12:20時点のTEVAオプション板


KODK、株価はかなり上がっているのに、株価上昇への保険であるコールは、まだまだ行使価格が遠すぎて(ディープアウトオブザマネー)、紙くず化したまま!

本当に絶妙に一番そこだけはアカンという所を突いてくるとは、市場という名の魔物さんも中々やりますねぇ。


そんなわけで現時点の保有ポジションは、前日比・・・

KODK: -4250ドル-20%ぐらい)

TNA:-1250ドル-56.18%

TEVA:-1300ドル-34.44%)

・・となっています。


惨状です。本日の爆損王は恐らく私でしょう(額はともかく、率で言えば)。



ちなみに何度も言っていますが、買値がいくらだったので今の含み損益はいくらだから、あと何ドル上がればトントン・・・とかそういうのは、本当に一切考えるべきではないどうでもいい話です。

いくらで買ったのかはもう完全に過去の話で、それを基準に考えるのは全くナンセンス・・・


よく、「含み損解消までは何とか戻したい・・・!」 と考える人がいますが、あなたがいくらで買っていたかなんて、今、そしてこの先も動き続ける市場にとっては全く無意味な数字なので、そこを基準に今後の行動指針を決めることは間違っているのです。


いくらで買っていようと、今考えなければいけないことは常に1つ、「今この時点から、どうすれば利益を最大化できるか」の1点です。

損切りになろうが利確になろうが、とにかく今ある資産をどう動かせば将来の利益の最大化に繋がるか・・・それが何より大切というか、それ以外に考えるべきことなんてないでしょう。


むしろ、買値は忘れて、今が売り時と思うタイミングで売って、結果損だったとしても、逆に税制上有利になりますからね。

利益で終われたとして、そのことで自己満足以外の何が生まれるわけでもなく、むしろ税金がかかるだけ損ともいえるわけです(塩漬け期間の機会損失という面もありますし)。

とにかく、いくらで買っただとかいう過去の話は捨て、バイアスのない目でこの先を見よう、というのは鉄則だと思います。


繰り返しますが、「買値がいくらで今いくらの含み損だから、今は売りたくない」というのは間違いなくナンセンスです。

もちろん、「今は不調だが、この先必ず上がる。だから私は、この下げにもじっと耐えて待つ」ならOKだと思いますが。



過去に囚われるのはやめよう。

損切りが苦痛なのは分かる。誰だって自分の負けは認めたくない。

しかし、もう変えられない過去の数字に囚われて、本来取るべき行動を狭めてしまうのは最低最悪の愚策だ。

過去のことはもうホントどうでもいい。

今!今この先どうするかなんだよ!!

そのポジションを塩漬けで抱え続けることは本当にベストの選択なのか?!

なぜベストを尽くさないのか・・

そんなのは投資家として生きていないのと同じだ・・・



・・・というのが理想論といいますか非常にもっともらしい主張で、一見そうだなとも思えるんですが、しかし実はこの主張には大きな穴があって、そもそも誰も望んで含み損の状況になったわけじゃないんですよね。


「当時、ベストだと思って取った選択の結果が今の状況なんです。

・・ってことは、私が取ったベストの選択は失敗につながっていたというわけで、仮に今からベストを尽くすつもりで動いたとしても、結局新たな失敗に繋がるだけなんじゃないでしょうか」


・・・などと返すと、理想論者は返す言葉がなくなったりするわけです。

(まぁ、「じゃあ投資が向いてないんだろ。やめれば?」と言われて終わりかもしれませんが)




とりあえず「結局何を言いたいんだ?」という話で無駄に長くなりましたが、本題に戻りましょう。


何度も書いている通り、取得単価や現時点の含み損益、すなわち過去の話を基準にこの先の投資指針を決めるのはナンセンスだと思いますが、その数値自体を振り返っておくことは無意味ではなく、むしろ大切なことでしょう。

含み損だから見ない、ってのも、ダメなパターンというか何というか、逃げてるだけな気もしますしね。


そんなわけで、先ほどの画像時点での現況です。


KODK:投入資金2万4493.38ドルで、現在の評価額1万3650ドル、含み損-1万843.38ドル-44.27%


TNA:投入資金5010.17ドルで、現在の評価額975ドル、含み損-4035.17ドル-80.54%


TEVA:投入資金3962.67ドルで、現在の評価額2475ドル、含み損-1487.67ドル-37.54%



絶望の真っ赤な成績!!

まさにレッドクリフからのレッドオーシャンで、待ち受けるはレッド・ゲート・ウィング!!(=赤兎馬に乗った関羽)



オプション取引の良さを示すべく書き連ねている私のこのブログ、まさに最低最悪のネガキャンになってしまっています。


しかし!

タイトルにも書いたのですが、悪いのは私の取引の腕であって、オプション取引は全く何も悪くないということに、読者の皆様におかれましてはどうかご注意いただければと願ってやみません。


オプション取引の名誉のために言っておきますと、先週金曜日寄り付き後~お昼ぐらいの時点で、現在総額1万7100ドルにまで減ってしまっているこの3バカポジションは、一時的に何と合計3万8612.5ドルもの大きな金額で売ることも可能だった(画像として撮ってあった、ベストではない瞬間だけを考慮しても)のです。


その先週末の時点から、これらのポジションは一気に半額以下に減ってしまっている感じですが・・それは私の判断が悪かったというだけですね。

まぁ、判断が悪いだけでここまで落ちるというのは、さすがにあまりにリスキーな取引で、避けたくなる人も多いかとは思いますが・・・。


ただ正直、ここまでやばい状況になって半額程度か、って気もします。

ハイリスクなのはもちろんそうなのですが、期待できるリターンが桁違いに大きいので、やはり私は、オプション取引は挑戦する価値のある取引だと思います。




さて、日中やばいレベルで株価が上昇を続けているのも目にしていましたが、結局ここまで来てなお勝負は明日へ順延・・・今日も今日とて無意味に粘って引っ張ってしまいました。


各ポジションの、この日のチャートと引け時点のオプション板です。


Nasdaqのチャートより
引け時点のKODKオプション板


Nasdaqのチャートより

引け時点のTNAオプション板




Nasdaqのチャートより
引け時点のTEVAオプション板

TNA&TEVAはえぐい上がりを見せて、まさに終わってるんですが(特にTNA。一気にアウトオブザマネー突入・・紙くず化していないのが唯一の救いです)、一番資金を振っているKODKが多少萎びてくれたおかげで、何とかギリギリ皮一枚つながっている感じです・・・。


やっぱり私の友達はKODKだけだ・・・人目も憚らずつい、♪仮想~ 通貨だけ~が と~も達さ~ と激唱してしまい、これにはSt. Valentine伯爵も思わずニッコリ。

明日は伯爵の祝福が待っていることでしょう。



とにかく明日!

明日こそは、株価がどう動くのであれ、そろそろ一旦ポジションを閉じなければいけない〆切りに等しい日です。


含み損だからどうこうではなく(もちろんそれも確実にあるわけですが)、やはりここまで上がったらきっとまた下がるだろうという、根拠なき薄い期待による引っ張りですが・・・


はっきり言って大ピンチ、しかし、最後まで戦いましょう!



明日の展開に期待です!!

2 件のコメント:

  1. お気の毒ですね。オプション取引の参加者は2万$ごときで絶望するペコリーノから、100万$単位のロットで価格を自由に操作可能なプレーヤーも混在しています。オプションて投資じゃなくギャンブルなんです。私の周囲にいた『マエストロ』たちが懐かしい・・アウトの最低の価格を月に数百枚売って豪遊してた婆ちゃま、CallもPutも両サイド売ってたカリスマ板前さま、いずれも通常のボラ月では人も羨む収益を挙げていたが、2月初旬のごとき急落シーンはプロ級にも読めないのね。ビッグは保険のポジも持ってるんだ・・・・である程度は回避できる。2008年のリーマンSのときご両人は市場から去った。両人とも破産手続きを済ませ闇に消えた。その後の消息は誰も聞かない。
     

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  2. コメントありがとうございます。

    豊富な経験に裏打ちされた…とお見受けする、含蓄のあるご意見、誠に恐縮です。

    やはり、売り取引は「天上貴族の戯れ」という印象はありますね。
    もう桁を増やすような必要は無いような、極めて大きな資金なら、オプション売りは最高の取引ではないかと思います。

    しかし、そういう方々でも、空前の大暴落が来れば退場ですか・・・。やはり厳しい世界ですね。


    『オプションは、SEC公認のギャンブルだ』という意見は、返す言葉もない真理かもしれませんね。

    ただ、私個人的には、自分の力が及ぶわけではない、他者の力が必要だったり運が絡む活動だったりは、基本全て、究極的には全て博打の一種ではないかと思っています。

    もちろん程度の差こそあれ、最終的には自分が直接的にその企業の業績に関与できるわけではないのですから、株式投資も、インデックス投資も、全て広義ではギャンブルだと思います。


    逆に、起業みたいなものは、もちろんそれだって運が絡みますが、直接的に自分の努力・アイディア次第でどうにでも良くしていける、少なくともそのファクターの方が大きいという点で、ギャンブルではないと思っています。


    自分の力で活路を切り開く・・・やはりそういったものに憧れてしまいますね。



    また気まぐれにコメントいただけたら大変幸いに思います。

    私はしばらくしょうもない児戯に等しい投機的投資を続ける感じですね・・・!

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